1. 遺留分とは?
相続のご相談で「遺言があるから遺留分の請求は無理ですか?」といったご質問をいただくことがあります。
遺留分(いりゅうぶん)とは、簡単に言えば相続人に最低限認められた遺産の取り分です。
今回は、有効な遺言書があったときに、遺留分との関係はどうなるのかを弁護士が解説します。
2. 遺留分の内容
遺留分は法定相続分の2分の1が原則です。
たとえば、被相……このブログ記事を読む
公式ブログ(相続)
死亡した人が生命保険をかけていたのかどうか知る方法はありますか?その2「生命保険契約照会制度の創設」
1 保険契約があったはずだが、というときの調査方法
亡くなられたかた(被相続人)が加入していた生命保険があるかないか分からないとき、どのように調査するのがよいでしょうか。
詳細は上記の記事にお書きしましたが、以下、ご自身ではどうしても分からなかったときの方法に限ってお書きしていきます。
⑴ 平成29年5月までは「一括照会」をすることができた。
弁護士が弁護士法23条の2に基づいて生……このブログ記事を読む
遺言と登記 法改正の前後で正反対の結論に
1 遺言と登記の関係について改正民法が施行されています。
民法の相続分野の改正がありました。遺言と登記の関係でも大きな改正点があり、令和元年7月1日以降に発生した相続について改正法が適用されます。
この改正点を通じて思い出したことがあります。
2 まだ20世紀のことでした。
ある地方都市にある家庭裁判所の小規模支部で裁判所書記官をしていたとき、一般の方が来庁されました。
受付……このブログ記事を読む
法定相続人の範囲と法定相続分の計算
法定相続人の範囲
相続人の範囲は、条文の通りです。
具体的には、
被相続人(亡くなられた方)に子供がいる場合は、子供が相続人となります。子供が既に亡くなっている場合は、その下の代である孫、ひ孫などが相続人となります。これは代襲相続といいます。
↓子供などの直系卑属がいない
被相続人に子供などの直系卑属がいない場合、被相続人の両親が相続人となります(両親がいない場合は、……このブログ記事を読む
戸籍調査の方法
一般の方にはわかりにくい戸籍の記載
戸籍の調査は、相続の際に、相続人の範囲を確定するために必要なものです。戸籍には、いろいろな情報が記載されていますが、どこをどう見ればいいのか分からないのが普通だと思います。たとえば、相続関係図を作りたいと思っても、適切に戸籍を調査できなければ、相続関係図を作成することはできません。そこで、今回は、戸籍を見る際のポイントをいくつかあげたいと思います。
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相続関係の民法改正案に注目です
民法改正案を閣議決定
平成30年3月13日、相続に関する民法改正案などの閣議決定がなされました。今後成立すれば、民法で規定されている相続のルールが一部変更されることになります。
私のプチ自慢の一つですが、大学時代から現在まで体重がほとんど変わっておりません。(食事や運動による健康維持も仕事の一つですね!)
私の体重よりもずっと変化しなかったのが「民法」です。
昨年、民法……このブログ記事を読む
遺産分割の対象財産について
遺産分割の対象財産
従来の遺産分割の対象財産
被相続人が亡くなられた時に、相続が開始されます。その際、被相続人の財産の種類によって、当然分割されるものとそうでないもの(遺産分割が必要なもの)が分かれています。
たとえば、不動産(土地・建物)は、遺産分割が必要なものの典型例です。
他方で、当然分割されるものの典型例として、従来は、預貯金などの金銭債権が挙げられ……このブログ記事を読む