安全・安心な消費生活のためのシンポジウムin浦安 ~地域の力で防ごう 消費者被害~ に参加しました②

最終更新日: 2019年02月27日

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執筆: 弁護士 根來真一郎

前回に引き続き、「安全・安心な消費生活のためのシンポジウムin浦安 ~地域の力で防ごう 消費者被害~ 」に関する報告をさせていただきます。

パネルディスカッション

「浦安市内における消費者被害の実情」「消費者被害を防止するために私たちができること」をテーマに、弁護士会、民生委員児童委員協議会、警察署、地域包括支援センター、浦安市、消費生活センター、教育委員会、老人クラブ、自治会、社会福祉協議会等、市内で活動するさまざまな団体の方たちが地域で何をすればよいかが話し合いました。

寄せられた報告は知らないことも多く、大変勉強になりました。

例えば、電話による振込詐欺について、地域を集中して固定電話にかけてくることが多いこと等は知りませんでした。確かに、詐欺師側にたって改めて考えると、実際に振込まで持ち込むためには、地域を集中してかける必要があるだろうなと思います。そこで警察としては、情報を探知次第該当エリアに広報をしているとのことでした。地域を集中してかけてきているのであれば、該当エリアに広報することはとても効果的と思います。

また、被害情報の伝達手段として、「浦安市重要なお知らせメール」、「防犯瓦版」、警察の「安心安全メール」についての紹介もありました。詐欺の情報を事前に知っているか否かは、詐欺被害を防ぐうえでとても重要です。各地域で様々な情報伝達手段が用意されていると思いますので、試しに登録してみてはいかがでしょうか。

宣言文採択

本日のシンポジウムにおいて、世代を問わず様々な消費者被害が発生していること、市内の様々な団体がそれぞれの方法で消費者被害の防止に積極的に取り組んでいることを学び、消費者被害の防止に今後とも全力で取り組むという宣言文が力強く読み上げられ、満場一致で採択されました。力強い読み上げは、とても印象的でした。

最後に

本日のシンポジウムでは、市内で活動する様々な団体の方々が、安全・安心な地域を作るために何をすることができるのか話合うことができました。近年の消費者被害の増加・高止まりは、深刻です。消費者被害の予防・救済のため、情報を収集し、法的な対策を講じていくことが必要です。本日のシンポジウムが、消費者被害の予防・救済に少しでもつながれば、事務局を担当した者として幸いです。

執筆: 弁護士 根來真一郎