平成29年版千葉県の交通事故多発交差点が発表されました
平成30年8月末の最新の統計でも、交通事故の死亡者数は111人(前年比+21人)となっており、これは、愛知県(死亡者数125人)、埼玉県(死亡者数121人)についで3番目に多い数字となっています。千葉県の交通事故の現状と、平成30年9月に日本損保協会から発表された交通事故多発交差点について見てみたいと思います。
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千葉県の交通事故の現状
見出しでも述べましたが、千葉県は交通事故が多いです。
平成30年の8月時点での死亡事故件数は上に述べたとおり、111人で全国3位の多さです。平成29年は、154人で全国5位、平成28年では185人で全国2位の多さになっています。
このように千葉県は交通事故の死亡者数でランキングの常連になってしまっています。
千葉県の市町村別交通事故発生状況
千葉県で交通事故が多いのはなぜなのでしょうか。
私も毎日のように車を運転しますが、すごい危ない運転の人が多いと感じたことはありません。が、この表を見てみると、意外と人口の少ない郊外で多くの死亡事故が発生していることがわかります。
これは平成30年の8月末時点での死亡事故件数を市町村別に色分けしたものですが、件数でいうと、千葉市の15件が断トツトップです。千葉市は人口が多く、面積も広いのでそれは確かにそうかな、という感じです。
意外なのが、野田市6人、市原市6人、八千代市5人、四街道市5人、佐倉市5人というように、そんなに人口が多くない郊外の市においても死亡事故の件数が多いことです。
千葉県の交通事故死亡事故数の発生件数が毎年多く、ワーストランキングの常連になってしまっている理由はどうやらこの辺にありそうです。
千葉県の交通事故多発交差点
最新版が先日9月19日に発表されました。これは、日本損害保険協会という協会が毎年出しているのですが、意外とその存在を知られていません。が、大変為になるものですので、みなさんも一度損保協会のホームページで確認してみてください。平成29年は、交通事故発生件数ワースト5位までの交差点で43件もの交通事故が発生しています。そのうち、右折対直進の事故が15件を占めています(日本損害保険協会ホームページより引用)。それでは、交通事故発生件数ワーストランキングを見てみましょう。この記事では紙面の都合により3位までの発表とします。
※交差点の写真はいずれもgooglemapより引用しました。
ワースト1位 相之川交差点
市川市相之川3丁目14番2号
こんな感じでかなり大きい交差点で、交通量も多く、見るからに事故が多そうです。
平成26年にもランキングに入った交差点です。
ワースト2位 下市場交差点(初ランクイン)
八千代市下市場2丁目1番17号
ここはそこまで大きくない交差点ですが、高架下ということもあり、右左折のレーン等がわかりにくいです。また、渋滞も多く、周囲の見通しが悪いです。そのため事故が多いのも納得です。
ちなみにここの近くにあるロスアンジェルスというレストランのきのこスープが美味しいです。
ワースト3位 千鳥町交差点(初ランクイン)
市川市千鳥町12番地
ここも高架下で見通しが悪いです。
また、工業地帯のため、トラック等の行き来で交通量も多く、渋滞も多いです。そのため交通事故の多発地帯になっていると思われます。
まとめ
交通事故は人生を大きく左右しかねません。
心のゆとりが交通事故の減少に繋がりますので、慎重に運転しましょう!
※上記記事は、本記事作成時点における法律・裁判例等に基づくものとなります。また、本記事の作成者の私見等を多分に含むものであり、内容の正確性を必ずしも保証するものではありませんので、ご了承ください。
執筆: 弁護士 前原彩