租税教室とキャリア教育

最終更新日: 2017年11月30日

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執筆: 弁護士 小林義和

租税教室とキャリア教育

小学校の授業で講師をしました

今年の11月ころ、柏の小学校にて、6年生を対象に5限目に租税教室を、6限目にキャリア教育の講師をさせて頂きました。
租税教室は、実は今回で4年連続4回目になるのですが、私が所属している団体の公益活動の一環として、毎年、柏市内の小学校に行き租税教室の授業をさせて頂いています。
租税教室の目的は、将来納税者となる学生を対象にして、税金の必要性を知ってもらうとともに、税金は限りあるものであるので大切に使う必要があることを理解してもらう点にあります。
私たちが行っている租税教室は税務署が行っている内容をアレンジして、より生徒達に興味をもってもらえるように試行錯誤しながら行っています。
授業では、最初は税金はいらないとか払いたくないと言っていた子供達が、授業が終わるときには税金は必要で大事に使わないといけないという意識に変わっているのがいつも印象的です。
柏では租税教室の実施率がまだまだ低いみたいですが、来年以降もより多くの子供たちに税の大切さを伝えていければと思っています。また、今回は、事前に租税教室の打ち合わせをした際に、学校の先生からキャリア教育をしてもらえないかというお話を頂きました。キャリア教育の目的は、子供たちに将来の夢を考えてもらうきっかけを与えたいというものです。
内容としては、仕事の内容を話しながら、やりたい仕事をするためには努力が必要であること、また、達成した時のやりがいや、その苦労等の話をしてくださいというものでした。今年は一度、仕事をしている保護者の方をお招きして授業で仕事の内容ややりがいを話して頂いたそうなのですが、1回では足りないので、この機会に話をしてくださいとのことでした。そして、そのお話を頂いた際は、すぐその場でお受けさせて頂きました。
当日は、同じ所属団体の会社経営者の方と私の2名で租税教室の授業を行いましたので、その流れで、2名で半分ずつの持ち時間でお話をさせて頂きました。
私は、前職が東京で働く会社員でしたので、現在の柏で働く弁護士との仕事内容の違いややりがいの違い等も交えながら、仕事の内容やそのやりがい説明させて頂きました。その中でも、柏で働き街のための活動も関わらせて頂いていることもやりがいであるともお伝えしました。
その後、質問の時間となり、生徒から10個以上の質問を受けました。その質問は弁護士という仕事内容のこと、私自身の転職のきっかけ、裁判って実際にどのようにしているのか、仕事のやりがいや逆に苦労する点等、いろいろな質問が出て、お話をさせて頂きました。
熱心に聞き、質問し、考える子供たちの姿がとても印象的でした。
その後日談ですが、授業後しばらくしてから、学校から1通の封筒が届いました。封筒をあけてみると、20人以上の生徒がそれぞれの感想をA4の紙1枚に直筆で書いて、色を塗ってくれた手紙でした。そこには、感想だけでなく、将来の夢を書いてくれている子もいて、逆に私自身が初心に戻るきっかけを与えて頂いたようなそんな感覚になるような内容でした。
今後も少しでも子供や地域のためになる活動を長く続けていきたいと思っています。

※上記記事は、本記事作成時点における法律・裁判例等に基づくものとなります。また、本記事の作成者の私見等を多分に含むものであり、内容の正確性を必ずしも保証するものではありませんので、ご了承ください。

執筆: 弁護士 小林義和