電子車検証の導入(2023年1月4日開始)
新年のご挨拶-2023年は暗い年?
皆様、新年明けましておめでとうございます。2023年も何卒よろしくお願いいたします。
昨年末に自宅で大掃除をしておりましたら、昨年(2022年)の年初号の経済誌がありました。2022年の大企業経営者の経済予測の記事があり、全員が「大いによくなる」又は「よくなる」と回答していました。
その後の世界情勢や景気動向を振り返りますと、予測どおりにはいきませんでした。
現在、1年前よりも暗い見通しが目につきます。昨年の例もありますので、良い意味で予測と違う1年になることを願っています。
車検証の電子化
本年は(本年も)色々な法改正やルール変更が予定されています。
その中ですでに開始されているのが車検証の電子化です(2023年1月4日開始)。
電子化に伴い、車検時の運輸支局等への出頭を不要とするシステムを導入するなど、利便性の向上が図られています。
従前の車検証からみた電子車検証の仕様の主な変更点は次のとおりです。
- A4サイズからA6サイズに縮小
- ICタグの貼付
- 券面には基礎的情報のみ記載(車検証の有効期間、使用者の住所、所有者の氏名・住所などはICタグに格納)
個人的には、自動車運転免許証ICカード化の際に本籍欄の記載がなくなったときのことを思い出しています。
車検用閲覧アプリ
ICタグに格納された車検証情報は、車検用閲覧アプリ等にて確認することになります。
電子車検証及び車検証閲覧アプリが普及するまでのしばらくの間は、電子車検証発行時や更新時にICタグの内容も含めたすべての車検証情報が記載された「自動車検査証記録事項」が発行されるようです。
最後に
「自動車検査証記録事項」を受け取ったら電子車検証と一緒に保管することが推奨されています。制度の定着まではむしろ手間が増えてしまう側面もありますのでご注意ください。
国土交通省の特設サイトも開設されていますので、こちらもご参考にしていただけますと幸いです。
執筆: 弁護士 堀内良