【まずはここ】ワシントンD.C.の個人的おすすめ5選

最終更新日: 2022年09月21日

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執筆: 弁護士 辻佐和子

1 国立航空宇宙博物館

国立航空宇宙博物館

とても1日では見尽くすことができない、超ド級アメリカの本気全開巨大博物館です。航空機やロケットにあまり興味がない私でも興奮したので、そういうのが好きな男児たちは鼻血を出さないようご注意を。エントランスをくぐるとすぐ、目の前にたくさんの航空機が飛んで(ぶらさがって)いて、その迫力に「なんかすごい!!」と圧倒されます。
中でも絶対に見たいのは、ライト兄弟1903フライヤー(実物)、ハッブル宇宙望遠鏡の5分の1スケールの模型、ゼロ戦、でしょうか。あと本物の月の石も触れました(コロナ禍で今はできないかもしれません。)。プラネタリウムもあります。
さらに、この航空宇宙博物館には少し離れたところに別館(ウドバー・ハジ―・センター)があります。こちらには大小320機の航空機が展示されています。本館も別館も、中に入るとかなり歩くことになるので運動にもなります。

2 国立自然史博物館

ハリー・ウィンストン・ギャラリー

テーマ「地球」、コレクション数1億2000万点超えという世界最大の博物館です。剥製の躍動感がたまらない「哺乳類のホール」、蝶が舞う温室に入ることができる「昆虫園」は外せません。しかし一番はやはり鉱物のコーナー、「ハリー・ウィンストン・ギャラリー」です。45カラットのホープ・ダイヤモンド、330カラットのブルー・サファイア、858カラットのエメラルド鉱石など、ここまでくると意味がわからないような大きな宝石がずらり並びます。見るだけならタダ(入場料もタダ)なので、ぜひぜひ見逃さないようにしてください。間違いなく幸せな気持ちになれます!

3 リンカーン・メモリアル

リンカーン・メモリアル

リンカーンの巨大石像のあるメモリアルです。正直、石像以外には何もないのですが(笑)、観光に来た人でごった返しています。やはり自由の国アメリカの象徴となる人の像だし、教科書でも見たことがあるし、迫力はすごい。DCに来たならぜひ訪れたい場所です。あと春になると、このメモリアルのある川沿いに日本由来の桜が咲いて、最高の眺めになります。
近くにはアルバート・アインシュタイン記念像もあります(屋外)。世紀の天才にもご挨拶してご利益にあずかりましょう!

4 ナショナルギャラリー

ザ・王道の美術館。誰もが知っている名画、誰もが知っている画家の絵があふれる美術館です。日本の美術館よりも空間に余裕があり、ゆったりした気持ちで回れます。

ここには「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」というレオナルド・ダ・ヴィンチの絵があります。描かれた女性はモナ・リザと反対の方向を向いていて、憂いが強めです。実はこれ、ヨーロッパ外にある唯一のダヴィンチ作品。どんなに鑑賞しても鑑賞しすぎることはないので、しかと目に焼き付けましょう。
また、寡作で有名なフェルメールの作品も2点展示されています。そのほか、彫刻家ロダンの「考える人」と、「カレーの市民」のうちの一体もあります。ドガの踊り子もいます。レンブラントが破産宣告を受けた3年後に描いたとされる自画像もあり、どんな気持ちだったのか、当時のオランダの破産手続がどのようなものだったのか気になります。
建物内部にカフェや中庭のような落ち着いて座れる場所もあるので、休憩がてら思索するのにもおすすめです。ショップでアートなお土産を見るのも楽しいです。

5 フィリップスコレクション

こちらは他の美術館・博物館とは少し趣が違います。ダンカン・フィリップスという人の邸宅が美術館になり、増設されて今の形になったものです。元邸宅の部分には調度品が残り、住居らしい空気がまだ漂っています。中に入ると不思議とリラックスできます。人が少ないときは特にそうです。
目玉はルノワール「舟遊びの昼食」です。「幸せ」をそのまま描いたような明るさがあります。みんな大好きモネ、セザンヌ、ゴッホ、クレー、カンディンスキーの作品もあります。そして「風刺画のミケランジェロ」と言われるドーミエが描いた「三人の弁護士」というタイトルの作品も…。

この美術館、ワシントンDCの中心部から離れた閑静な住宅街に位置しています。美術館を出てからもしばらく余韻に浸ることができる点もまた良きです。徒歩圏内にスタバもあるのでぜひどうぞ。

おわりに

当然ですが他にもたくさんおすすめのスポットがあります。あまり知られていないD.C.の穴場も、またの機会にご紹介したいと思います。

執筆: 弁護士 辻佐和子