交通事故にあった直後は何をしておいた方がいいの?

最終更新日: 2017年12月26日

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執筆: 弁護士 大友竜亮

事故直後にするべきこと7か条

皆さんは、千葉県が交通事故の発生件数が多い都道府県であることをご存知でしょうか?千葉県警は、平成29年1月16日に、平成28年に千葉県内で起きた交通事故の発生状況のデータを発表しました。交通事故死者数は、前年から5人増えて185人となり、愛知県の212人に次いで全国ワースト2位となっています。
今回は、そんな交通事故発生件数の多い千葉県において、不幸にも交通事故に遭ってしまった直後に取るべき行動(7か条)についてお話します。
① 加害者、目撃者の確保
交通事故で被った損害を請求する相手は、加害者になります。後日損害の賠償を請求するためにも、まずは加害者を確保しましょう。
また、後々トラブルになることが多いものとして、事故態様が挙げられます。本当は、相手車両が信号無視をして衝突をしたのに、加害者から「信号無視をしたのはそっちだ!」と言いがかりをつけられることもあります。目撃者を確保しておくと、事故態様を確定しやすくなります。
② 警察への通報
交通事故に遭った時には、警察に通報しなければなりません。道路交通法上に定められています。警察に通報をすれば、交通事故に遭ったことの証明も容易になります。
③ 加害者の連絡先を確認(免許証、車両ナンバー)
損害の請求先である加害者の連絡先は確認しましょう。免許証や車両ナンバー、住所や電話番号を聞いておくと良いかと思います。
④ 加害者が加入している自賠責保険・任意保険会社の確認
先ほど、損害の請求相手は加害者と説明いたしましたが、直接的には、相手方の自賠責保険・任意保険会社から損害の賠償を受けるケースがほとんどです。
保険会社の確認も行っていた方が、その後の損害賠償手続がスムーズになります。
⑤ 加害者と事故態様を確認する(録音する、警察に報告)
事故態様が争われるケースが多いです。事故直後は相手方も過失を認めていたのに、後日改めて話を聞くと、「悪いのはそっちだ!こちらに過失は全くなかった」と言われてしまうこともあります。
このような場合に対応するために、事故直後に加害者と事故態様について確認し、確認したことを記録に残しておくと良いでしょう。
⑥ 自分が加入している保険会社に連絡
交通事故にあった際には、自分が加入している保険会社に対しても、交通事故に遭ったことを報告しましょう。
⑦ 事故当日(~3日以内)に病院に行く
交通事故に遭ってしまった場合には、すぐに病院に行って医師の診察を受けましょう。交通事故により負った傷害を治すためであることはもちろん、あまりに病院に行くまでに期間がかかっていると、交通事故で負った負傷であるのに、交通事故が原因ではないとされてしまう可能性も出てきてしまいます。以上、交通事故にあった際にするべきこと7か条をご説明いたしました。交通事故にはできれば遭いたくないものですが、不幸にも被害に遭ってしまった場合には、冷静に上記行動をとっていただければと思います。トラブルを未然に防止できるかもしれません。

※上記記事は、本記事作成時点における法律・裁判例等に基づくものとなります。また、本記事の作成者の私見等を多分に含むものであり、内容の正確性を必ずしも保証するものではありませんので、ご了承ください。

執筆: 弁護士 大友竜亮