保険代理店が知っておきたい法律知識
- 開催日時：
- 2018年04月03日 16:10 〜 17:40
- セミナー分類：
- 企業法務
- 主催：
- 千葉県損害保険代理業協会京葉支部
- 講師：
- 前田 徹 前田 徹のプロフィール
- 対象者：
- 保険代理店
保険代理店が知っておきたい法律知識
セミナー報告
千葉損害保険代理業協会京葉支部様の主催で、保険代理店の方々を対象として、最近問題になっている労務問題の現状と対策や相続問題（特に遺言書作成）を中心に、90分お話しをさせていただきました。
具体的には、次の点を解説しました。
1. 労働問題の基礎知識と賠償保険
① 労働問題の現状
② 長時間労働にまつわる問題
③ パワハラ・セクハラ
④ 賠償保険の重要性
2. 相続と遺言書
① 遺産相続の現状
② 争続にならないための基礎知識
③ 遺言書の作成
セミナーを開催した背景と目的
千葉県損害保険代理業協会様の支部では、定期的にセミナーを開催しています。
今回は、どのようなテーマに関心があるのか会員のアンケートを取りました。
アンケートの結果、労働問題と相続問題への関心が高かったため、労働問題と相続問題について解説しました。
セミナーの内容
1. 労働問題の基礎知識と賠償保険
ここ最近、労働問題に関するニュースを多く見かけます。たとえば、次のようなニュースです。
- 毎日新聞2018年2月18日：横浜地方裁判所過労事故死訴訟和解 会社が7590万円支払い
- 朝日新聞2018年3月31日：東京労働局長が撤回 報道各社に「是正勧告してもいい」
- 労働新聞2018年1月17日：名古屋高等裁判所 パワハラにより自殺 会社に5500万円の賠償命令
- 毎日新聞2018年2月16日：執行役員がセクハラ発言、同席社長は辞任
厚生労働省が公表しているデータによると、全国の労働局等に設置されている総合労働相談コーナーにおいて、いじめ・いやがらせに関する相談件数が激増しています。
また、精神障害等の労災補償状況（厚生労働省）を見ると、精神疾患に関わる労災の申請が増えています。
長時間労働の問題として、残業代の問題を取り上げました。具体的には次のような点を解説しました。
- 労働時間の上限のルール
- 残業代の計算のルール
- 会社が取れる制度設計や対策
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パワハラやセクハラについて、次の点を解説しました。
- パワハラの定義
- セクハラの定義
- パワハラやセクハラを防止するため会社が行うべき具体的措置
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労災が認定される事案で、会社側に安全配慮義務違反等の落ち度が認められると、従業員が会社に損害賠償を請求することが多いです。
損害額が多額となる事案も多いため、会社は賠償責任保険に加入することをおすすめします。
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2. 相続と遺言書
相続問題は近年増加傾向にあります。
「相続でもめるのは資産家の家族の話。ウチはそんなに財産がないから、相続でもめるなんてことはありえないよ。」という考え方は誤りです。
裁判所で問題となる事案の約75％は資産が5000万円以下です。
相続問題のトラブルが「争族」にならないようにするための基礎知識として、次のような点を解説しました。
トラブルを防ぐためには、遺言書を作成しておくことをおすすめします。
遺言書には大きくわけて自筆証書遺言と公正証書遺言があります。
確実に手続きを進めるためには、公正証書遺言の作成がおすすめです。
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参加者の声
- 上乗せ保険の重要性がよく分かりました。今後お客様にも情報提供していきたいと思います。
- 相続は身近な問題であることが分かりました。