弁護士クロストーク|女性弁護士編

弁護士辻佐和子と弁護士小川夏菜のクロストーク対談
【対談者プロフィール】
弁護士 辻佐和子(74期)
柏事務所所属。3児の母。2022年の入所当時から時短勤務(17:30退勤)を継続しながら、交通事故や相続、中小企業法務など多岐にわたる案件をリードする。
弁護士 小川夏菜(77期)
千葉事務所所属。1年目から主担当として家事、民事、刑事、企業法務と幅広く担当。「3年でジェネラリスト、5年でスペシャリスト」というビジョンを掲げる。

「わがまま」をあきらめない事務所選び

辻:

小川さん、今日はよろしくお願いします。小川さんが77期として千葉事務所に毎日とても精力的に動いている姿を見て、私も刺激を受けています。まずは、数ある事務所の中から、なぜ「よつば」を選んだのか、改めて聞かせてもらえますか。

小川:

よろしくお願いします。私の事務所選びの軸は、実はかなり欲張りだったんです。「成長のスピード感」「扱う分野の広さ」そして「生活の質(QOL:Quality of Life)」。この3点をすべて満たしたいと考えていました。特に、1年目から「事務所の誰か」ではなく「小川夏菜」という個人の名前でクライアントと向き合いたいという強い希望があったんですよね。

辻:

1年目からフロントに立ちたいという意欲、素晴らしいですね。でも、都心の法律事務所ではなく、あえて千葉という拠点を選んだのはなぜだったんですか。

小川:

確かに最初は都内も検討していましたが、埼玉、神奈川、千葉と広く見る中で、最終的には「通勤が楽で生活しやすい環境」も大切にしたいと思うようになりました。そして何より、説明会や面接で感じた「人の良さ」と「雰囲気の柔らかさ」が決定打でした。ここなら自分の理想とする働き方が実現できる、と確信したんです。辻さんはどういった経緯だったんですか。

辻:

私は司法試験合格後に3人の子供を出産したので、就活の時は「成長への希望」と「育児と実家近くでの勤務」という生活面の希望をどう両立させるかが最大の課題でした。正直、この両立を求めるのは「わがまま」かもしれないと悩んだ時期もありましたが、よつばはそのすべてを快諾してくれたんですよね。

小川:

辻さんのように時短勤務でプロとして活躍されている先輩がいることは、私たち若手にとっても大きな安心材料になっています。

辻:

ありがとうございます。入所の決め手は、私も小川さんと同じで「人」でした。事務所訪問時に感じた、弁護士と事務局スタッフの垣根がない明るい雰囲気が、入所後も全く変わらなかったのが一番の驚きでしたね。

1年目から「主担当」として現場に立つ重み

小川:

実際に入所してみて驚いたのは、本当に1年目から多種多様な案件に携わることですよね。債務整理、交通事故、企業法務、不動産、相続、離婚、刑事…。「最初から一人で大丈夫?」と他事務所の同期に心配されることもありますが、実際は「放置」とは無縁ですよね。

辻:

そうですね。よつばの強みは「共同担当」の文化だと思います。私も入所直後から、多くの先輩に声をかけてもらって一緒に案件に入りました。交通事故一つとっても、弁護士によって戦略が少しずつ違う。それを横で見ながら、実際に自分も手を動かして学べるのは贅沢な環境だなと感じています。

小川:

私も、初めての分野はまず先輩のサブとして入りますし、自分がメインの案件でも、不安があればすぐにチャットツールで「どなたか一緒にやってほしいです!」と募集をかけます。すると、数分もしないうちに「いいよ、一緒にやろう」って誰かが手を挙げてくれる。この安心感があるからこそ、新しいことに臆せず挑戦できるんだと思います。

辻:

その「風通しの良さ」は、拠点が違っても変わらないですよね。あと、リサーチ環境が整っているのも時短勤務の私にはありがたいです。「リーガルライブラリ」や「判例秘書」など様々なツールが完備されているので、限られた時間で効率よく深いリサーチができます。

小川:

あと、個人的に助かっているのが「チューター制度」です。同じ拠点の近い年次の先輩がついてくれるので、「このソフトの使い方、どうでしたっけ?」みたいな、ちょっとした事務的な疑問もすぐに聞けます。法的な議論以前の「お作法」でつまずく時期なので、対面ですぐに解決できる存在は本当に心強いです。

「個」を支える、重層的なサポート体制

辻:

小川さんが千葉事務所で感じている、具体的なサポート体制についても教えてもらえますか。

小川:

私が一番助かっているのは「チューター制度」ですね。同じ拠点に近い年次の先輩がついてくださるので、事件の法的な相談はもちろん、「このソフトはどう使うのか」「この手続きの運用はどうなっているか」といった、日々の業務上の些細な疑問をすぐに対面で解消できるんです。

辻:

拠点が同じだと、ちょっとした隙間時間に相談できるのがいいですよね。

小川:

そうなんです。それから「緩やかなグループ制」も絶妙な距離感だと思っています。交通事故や企業法務、相続などのチームがありますが、強制参加ではなく、勉強会や記事執筆、案件相談をしたい人が集まる「緩やかな繋がり」なんですよね。これがプレッシャーにならず、良い学びの機会になっています。

辻:

オンライン勉強会もグループごとに月1回ほどの頻度で開催されていますが、自由参加だからこそ、みんなが当事者意識を持って活発に議論していますよね。盛り上がりすぎて、つい時間を忘れてしまいそうになりますね。

小川:

辻さんが効率的に業務をこなされている姿は、私たちのお手本です。それと、よつばのもう一つの強みは「新しい分野への開拓」を事務所全体がプッシュしてくれる点ですよね。年次に関係なく、「これをやってみたい」と手を挙げれば、ニーズや体制が整えばバックアップしてもらえる。まさに今、新しい分野を切り拓こうとしている先輩もいて、刺激になります。

女性弁護士同士のクロストーク

「新件配点の停止」という、プロとしての安全弁

辻:

小川さんは、業務量がいっぱいになりそうなときの調整はどうされていますか。1年目だと「断るのが申し訳ない」と思ってしまいがちですが。

小川:

実は、ありがたいことに日々多くの新しい問い合わせをいただくので、放っておくとキャパシティを超えてしまいそうなこともあります。でも、よつばには「新規相談の業務を自分でストップできる」という制度がありますよね。他の案件との兼ね合いや、「今は特定の分野を重点的にやりたい」という希望に応じて、新件配転をコントロールできるのは、プロとして質の高い仕事をするために不可欠な制度だと感じています。

辻:

本当にそうですね。私も何度もこの「新件配点の停止」制度に助けられてきました。新人であっても自分のキャパシティに合わせて調整が認められているからこそ、パンクすることなく、一つひとつの案件に誠実に向き合えるんです。

小川:

拠点間の異動についても、本人の希望がない限り強制されないというのも、個人の意思を尊重するよつばらしい点ですよね。こうした「健やかに働ける環境」があるからこそ、離職者が少なく、みんなが前向きに仕事に取り組めているのだと思います。

辻:

支給されているノートPCで、いざという時は自宅から対応できるという「安心感」も大きいですよね。実際に夜間に自宅で仕事をすることは年に数回程度ですが、その環境があるだけで、日中の業務に対する集中力が変わってきます。

「10年後の自分」へのロードマップ

辻:

小川さんは、今後のキャリアプランをどう描いているんですか。

小川:

私は「ジェネラリストからスペシャリストへ」というステップを明確にイメージしています。まず3年目までに、どんな案件が来ても道筋を立てて完結できる「基礎」を作りたい。その土台の上に、5年目までには自分の「軸」となる注力分野を見つけ、10年目にはクライアントからも事務所の仲間からも「この分野なら小川に聞けば大丈夫」と信頼される一流の弁護士になりたいと考えています。

辻:

非常に地に足の着いた、素晴らしいビジョンですね。私は今後、家庭の事情で拠点を一時的に離れたりする時期もあるかもしれませんが、それを逆手に取ってリモートワークなども活用し、「中小企業法務」の知識をより強固なものにしていきたいと考えています。環境の変化をチャンスに変えて、自分にしかできない専門性を磨いていきたいですね。

小川:

辻さんのような柔軟なキャリアの歩み方を見ていると、10年後の自分も、とても楽しみに感じられます。

入所を検討している方へのメッセージ

辻:

それでは最後に、入所を検討されている修習生や若手弁護士の方々へ、メッセージをお願いします。

小川:

千葉という場所に「少し遠いかな」というイメージを持っている方もいるかもしれません。ですが、実際に足を運んで事務所の空気を感じてみれば、その不安は一瞬で解消されるはずです。一人ひとりの成長とキャリアプランにここまで真摯に向き合ってくれる環境は、そう多くないと思います。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度遊びに来てください。

辻:

男性でも女性でも、弁護士としてどのように生きていくか悩んでいる方は多いと思います。よつばは、多様な生き方に理解があって、かつ確実にプロとしてのキャリアを重ねていける場所です。説明会やクラークで私たちが感じた「直感」は、入所後も裏切られることはありませんでした。

小川:

私たちと一緒に、刺激的で、かつ温かいこの環境で働ける日を楽しみにしています。

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