リポスト（リツイート）には要注意！ ‐ リポストと法的責任 ‐

【よつばニュース】よつば総合法律事務所　事務所総会＆写真撮影会

令和６年１月４日、当事務所の仕事始めです。
毎年仕事始めには千葉・柏・東京の全所員が千葉事務所に集まり事務所総会を行っておりましたが、ここ数年はコロナの影響で中止もしくは縮小されておりました。
１０月の経営計画発表会に続き、４年ぶりの所員全員そろっての事務所総会となり、１２月に新たな弁護士２名を迎え４２名が一堂に会しました。

新年の挨拶、代表、各所長、各部門長の話があり、コンプライアンス研修をしました。真面目な中にも笑いありの話に、皆真剣に耳を傾けていました。その後全員でお店に移動して美味しいランチをいただき、弁護士は写真撮影へと挑みました。

私たちよつば総合法律事務所は今年も「詳しくて親切な日本を代表する総合法律事務所になる」という志の下、人間の基本である親切さ、法律事務所所員としての親切さを身に着け、お客様、所員、よつばに関わる人すべての幸せを望み実現してまいりたいと思います。

最近多いご相談事例のご紹介

よつば総合法律事務所は専門性の高いサービスを提供するため、次のご相談に特化したサービスを原則としてご提供しています。

今回は、「これって相談できるの？」という相談例をご紹介します。

１　特に争いはないが、弁護士費用特約を使って交通事故の慰謝料を増やしたい！

「慰謝料を増やしたい！」というご相談は多いです。どの保険会社の弁護士費用特約も使えます。昔から多い相談ですが、最近も多いです。

２　会社を誹謗中傷する口コミをなんとかしたい！

「グーグルの口コミを何とかしたい！」「Ｘ（旧ツイッター）の口コミを何とかしたい！」というご相談です。最近増えています。（企業様からのご相談のみ受付しています。）

３　法人を破産するかどうか検討したい！

「会社をたたまないといけないかもしれない」「破産しないといけないかもしれない」というご相談です。社会情勢の影響からか、最近増えています。

４　故人の借金が数年後に見つかったが相続放棄をしたい！

「金融機関から手紙がきた」「借用証が送られてきた」というご相談です。お亡くなりになってから3か月以上経過している相続放棄は慎重にすることが必要です。専門家への相談をおすすめします。

５　人材派遣や人材紹介業に関して悩んでいることがある！

許認可のルールや書面作成の必要など、人材ビジネスは複雑です。最近増えているご相談です。

こんな相談できるの？というご相談でも大丈夫です。
気になることがあるときは、よつば総合法律事務所までお問い合わせ下さい。

（文責　弁護士　大澤一郎）

リポスト（リツイート）には要注意！ ‐ リポストと法的責任 ‐

１　～安易なリポストを行っていませんか？～

Xをしていると様々な投稿（ポスト）が流れてきます。次のようなケースでリポストすることはございませんか？
① 役立つ情報、感動した投稿をリポストする
② 批判的な投稿に共感してリポストする
③ 誹謗中傷の投稿を興味本位でリポストする
リポストは、様々な理由で行われます。投稿に感銘を受けたり、共感したり、興味本位で行ったりなどです。リポストのうち②③は注意が必要です。

２　～リポストと法的責任～

リツイート（Xとなってからは「リポスト」といいます）の法的責任を判断した裁判例を２つ紹介します。いずれの裁判例でも、リツイート者の責任を認めています。

コメントをつけることなくリポストすると、元ポストが違法の場合はリポスト者も同様の法的責任を負う可能性があります。安易なリポストには注意しましょう。

＜令和 2年 6月23日大阪高裁＞

単純リツイートに係る投稿行為は，・・・元ツイートの表現の意味内容が一般閲読者の普通の注意と読み方を基準として解釈すれば他人の社会的評価を低下させるものであると判断される場合，リツイート主がその投稿によって元ツイートの表現内容を自身のアカウントのフォロワーの閲読可能な状態に置くということを認識している限り，違法性阻却事由又は責任阻却事由が認められる場合を除き，当該投稿を行った経緯，意図，目的，動機等のいかんを問わず，当該投稿について不法行為責任を負うものというべきである。

＜令和 3年11月30日東京地裁＞

コメントの付されていないリツイートは，ツイッターを利用する一般の閲読者の普通の注意と読み方を基準とすれば，例えば，前後のツイートの内容から投稿者が当該リツイートをした意図が読み取れる場合など，一般の閲読者をして投稿者が当該リツイートをした意図が理解できるような特段の事情の認められない限り，リツイートの投稿者において，当該元ツイートの内容に賛同する意思を示して行う表現行為と解するのが相当であるというべきである。
被告Ｙ２は，コメントを付すことなく，被告Ｙ２リツイートを投稿し…，
被告Ｙ２リツイートの前後のツイートに，被告Ｙ２が本件ツイート３を引用した意図が読み取れるようなものはうかがわれないから・・・同リツイートで引用された本件ツイート３の内容は，被告Ｙ２による，本件ツイート３の内容に賛同する旨の意思を示す表現行為としての被告Ｙ２自身の発言ないし意見でもあると解するのが相当であり，被告Ｙ２は，同リツイートの行為主体として，その内容について責任を負うというべきである。

（文責：弁護士 辻　悠祐）

― 人生を元気で豊かにするお勧め書籍のご紹介 ― 『２００１年 哲学の旅』 池田　晶子(編・著)

今回の「人生を元気で豊かにするお勧めの書籍」は、弁護士辻佐和子から紹介いたします。

「生きるってなんだろう」「考えるってなんだろう」と一度でも考えたことのある貴方にこの本をおすすめします。
この本は、「哲学」を冠する本の中では日本で一番気楽に読めるものです（個人的見解です）。某SF映画をもじったタイトルと親しみの湧くやさしい挿絵がまず人を惹きつけます。

本を開くと、ニーチェがツァラトゥストラを書いたスイスの村や、ウィトゲンシュタインが生まれたウィーンの超山奥の村、ヘーゲルが学生時代を過ごしたドイツのチュービンゲンへの旅行記が始まります。町の写真と偉人の魅力たっぷりの旅行記で、そこに差し挟まる哲学の断片は理解できなくてもなぜか心地よいです。

そんな揺れるような心地よさを抱えたまま、当時の最先端を走る科学者たち（スーパーカミオカンデの施設の所長等）との異分野対談や、死刑囚との文通、ソクラテスと悪妻の対話がはじまります。過去の哲学者が何を言ったかを覚えることではなく、自ら考えること、考えてしまうこと、「生まれたから死ぬまで生きていること」が哲学なのだと、様々な形で繰り返し池田氏は伝えてきます。「無」はあるのか、「生物」とは何か、「哲学」とは何か、といった問いとともに。まるで宣託を受けた巫女のような語り口に思わず引き込まれて、思考は宙を浮遊し始めます。

とはいいつつも、上にあげたような有名な哲学者の「どこがすごいか」といった形で簡単な知識の紹介もあるので、世に言う「哲学」に興味を覚えて本を手に取った読者にもやさしいです。他にも人生名言集や哲学についてのＱ＆Ａコーナーもあり、コンテンツの種類が多くて全く飽きないという点もこの本の魅力となっています。そしてサラサラと読み終える頃にふと気が付けばあなたは「哲学」の入り口に立っています。
余談ですが、私は高校時代に池田晶子氏の本にはまりすぎて県立図書館・市立図書館にある全著作を読んでしまい、とある日には興奮冷めやらずなぜか自転車で有明海まで走りだしたことがあります（そんなことをしろとは本には一言も書いていません）。
ぜひこの本をご一読いただいて、気に入りましたら他の本も読んでみてください。
「帰ってきたソクラテス」「睥睨するヘーゲル」などもおもしろいです。
脳が宇宙に飛んでいきますよ。

（文責：弁護士 辻　佐和子）

ブルーハーツ で打線を組んでみた

2023年12月号のニュースレターに、村岡つばさによる「私とサザンオールスターズ」という記事を掲載しました。ご興味のある方は当事務所公式サイトに過去のニュースターの掲載がありますのでごらん下さい。
今回は、村岡の記事に触発された私大澤一郎が「ブルーハーツ で打線を組んでみた」をお届けします。

皆様「ブルーハーツ」は好きでしょうか？
私は30年を超えるファンです。さびだけなら（多分）全曲歌えます。
そこで、いきなりですが、ブルーハーツの好きな曲で打線を組んでみました。控え選手も充実した選手層の分厚さです。

⚾ 控え選手 ⚾
1985、歩く花、終わらない歌、少年の詩、闘う男、チェルノブイリ、東京ゾンビ（ロシアンルーレット）、ナビゲーター、ハンマー（48億のブルース）ブルーハーツより愛をこめて、

色々考えましたが、打順というよりも、聞いてみたいライブのセットリストになってしまいました。考えるとワクワクします。

（文責　弁護士　大澤一郎）

『開催したセミナーのご紹介』：2023年７月～１２月：

2023年7月～１２月に弁護士が講師を務めたセミナーの一部をご紹介いたします。
オンライン・対面を使い分け、皆様にご満足いただけるセミナー開催をめざしております。
今後も順次開催予定です。ご興味あるテーマがありましたら、ご参加お待ちしております。

セミナー情報は、よつば総合法律事務所公式HPにて随時お知らせしています。
終了したセミナーの内容や概要もお伝えしておりますのでどうぞご覧ください。

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