令和3年度運送業実務研修会(飲酒運転のリスク等)

開催日時:
2021年11月17日 13:30 〜 16:00
セミナー分類:
企業法務
主催:
千葉県社会保険労務士会
講師:
加藤 貴紀 加藤 貴紀のプロフィール
対象者:
社会保険労務士

令和3年度運送業実務研修会(飲酒運転のリスク等)

セミナー報告

交通事故に対する運転者や会社の責任が重くなってきています。

そこで、運送業の人事労務に関わる社会保険労務士の先生を対象として、自動車事故や飲酒運転のリスクを解説しました。具体的には次のような内容です。

  1. 自動車事故のリスク
  2. 飲酒運転のリスク
  3. 従業員が飲酒運転をしたときの会社のリスク

80名ほどの社会保険労務士の先生にご参加いただきました。

研修会を開催した背景と目的

1つの交通事故が運転者の人生を変えてしまいかねません。また、1つの交通事故が会社を揺るがす一大事となってしまうこともあります。

そこで、自動車事故のリスクを正しく理解して、事故発生を事前に防いで欲しいという想いで本研修会を開催しました。

研修会の内容

1. 自動車事故のリスク

自動車事故には次の3つのリスクがあります。
① 損害賠償請求のリスク(民事上の責任)
② 罰金や刑務所などのリスク(刑事上の責任)
③ 免許取消や免許停止などのリスク(行政上の責任)

2. 飲酒運転のリスク

飲酒運転のリスクは極めて大きいです。刑事上の責任や行政上の責任も重いです。
① 刑事上の責任
酒酔い運転や酒気帯び運転は刑事罰の対象です。
また、自動車運転過失致死傷罪や危険運転致死傷罪が適用されるとより重い刑罰となります。

② 行政上の責任

酒酔い運転や酒気帯び運転は行政処分の対象です。免許停止や免許取消となります。

3. 従業員が飲酒運転をしたときの会社のリスク

従業員が飲酒運転をしたときの会社のリスクも極めて大きいです。たとえば、次のようなリスクです。
① 会社への損害賠償請求のリスク
② 運送業の許認可に影響するリスク

従業員の飲酒運転を防止する仕組みについて、会社として導入することが必要です。

4. まとめ

① 交通事故には民事、刑事、行政の3つの責任がある。
② 飲酒運転に対する刑罰や行政処分が重くなっている。
③ 従業員の飲酒運転を防止する仕組みを会社として導入することが必要である。