交通事故相談で代理店様の満足度を上げるための具体的実戦方法(2014.6.20)

開催日時:
2014年06月20日
セミナー分類:
交通事故
主催:
一般社団法人千葉県損害保険代理業協会京葉支部
講師:
大澤 一郎 大澤 一郎のプロフィール
前原 彩 前原 彩のプロフィール

交通事故相談で代理店様の満足度を上げるための具体的実戦方法(2014.6.20)

セミナー報告

代理店様への不満が生じる3つの原因

  • 契約者が今後どうしていいかという方向性が見えない
  • 自分の事故の重大性(被害)に比べて補償額が低い
  • 紹介した弁護士の対応に問題がある

差別化につながる事故対応のポイント

  • 放置しない!素早く的確な対応
  • 適正な賠償金がもらえるようにアドバイスができること
  • 必要に応じた専門家の紹介

事故直後から後遺障害認定の検討 準備

  • 契約者の一番の関心はできるだけ事故前の状態に戻すこと
  • 怪我が治らなかったときの対応が重要
  • 後遺障害の可能性を検討することが必要

事故直後から後遺障害の可能性を検討した連携事例

事故直後からの後遺障害事案の解決方法

後遺障害の可能性がある事案の具体的解決方法

  • 本来の病状を適切に医証に反映させることが一番重要
  • 連携方法のパターン
  • 連携の際の具体的パターン
  • 契約者が専門家に問い合わせをする時期について
  • 連携に際しての費用(弁護士費用特約など)

本セミナーに関連する質問と回答

Q 代理店が弁護士を紹介するきっかけにはどのようなものがありますか?
経験上次のようなものがあります。

  • お客様に正しい知識を理解していただきたい。
  • お客様から弁護士に相談・依頼したいという希望があった。
  • お客様の損害賠償額を上げたい。
Q 事故後に円満に示談交渉が進まない場合にはどのような場合がありますか?
  • ①物損でこじれている場合、②過失割合でこじれている場合が多いです。
  • ③休業損害などの怪我の補償がこじれている場合もあります。

【解説】

  • いずれの場合も弁護士への相談により前向きに進む可能性があります。特に、正しい知識をお客様が理解することにより解決に向かう可能性があります。
Q 保険会社が紹介する弁護士でも大丈夫ですか?
  • 大丈夫です。ただ、保険会社が紹介する弁護士がどのような弁護士がわからない場合もあります。事案によっては代理店の皆様が直接面識のある弁護士に紹介した方がよいかもしれません。
Q 外傷性頚部症候群(むちうち)の初動対応で注意すべき点は何ですか?
  • お客様がまだ通院していない場合、早急に通院をお勧めしましょう。
  • お客様が整骨院に通院する場合、病院との並行受診をお勧めしましょう。
  • お客様の怪我の程度が重い場合、MRI検査などの精密検査の可能性を検討しましょう。

【解説】

  • 事故当日や事故翌日などに通院していない場合、「たいした怪我ではなかった」と保険会社が主張してくることがあります。怪我をしている場合には、事故後早期の通院をお勧めしましょう。
  • 整骨院に通院する場合には整形外科も受診することが必要です。整骨院のみの通院の場合、後日治療費が支払われなかったり、慰謝料の額が極端に減ってしまったりすることがあります。
  • 事故後6カ月を経過しても改善しない場合、後遺障害申請を検討しましょう。MRI検査の異常所見があると後遺障害申請が通りやすくなります。
Q 高次脳機能障害の初動対応で注意すべき点は何ですか?
  • 家族や第三者からみて事故前と比べて変わったところがないか確認しましょう。
  • 脳外科や脳神経外科での診察を受けましょう。
  • CT画像やMRI画像などの画像所見があるか確認しましょう。

【解説】

  • 高次脳機能障害は本人が自覚しにくい症状です。「事故前と比べて何か変だ」と感じた場合には専門医での診察をお勧めしましょう。
  • 交通事故の場合、骨折などがあると整形外科での治療がメインとなることが多いです。脳外科や脳神経外科での診察が後回しになってしまったり、脳外科や脳神経外科での診察をしないままとなってしまうことがありますので注意しましょう。

参考リンク