整骨院の柔道整復師様向けに、交通事故患者に選ばれるための問診と説明方法を解説しました。
具体的には、次のような内容です。
1. 交通事故の基礎知識
① 交通事故で請求できる損害
② 休業損害の考え方(主婦の休業損害 や有給休暇分の休業損害)
③ 後遺障害の認定手続
④ 裁判基準・任意社基準・自賠責基準の違い
⑤ 裁判のメリット・デメリット
⑥ 過失割合はどのように決まるのか
⑦ 人身事故と物件事故(物損事故)の違い
2. 施術費用と保険会社対応のポイント
① 東京地方裁判所平成14年2月22日判決の解説
② 施術費打切り対策
③ 初診時に確認すべき事項
④ 初診時に説明すべき事項
⑤ 交通事故問診票の具体例
⑥ 施術証明書の記載について
⑦ 弁護士を紹介するメリット
セミナーを開催した背景と目的
整骨院を円滑に経営していくには、保険会社対応をスムーズにすることが大切です。
そこで、整骨院の経営者向けに、交通事故患者に選ばれるための問診と説明方法をお伝えするセミナーを開催しました。
セミナーの内容
① 東京地方裁判所平成14年2月22日判決の解説
整骨院の費用を請求するための要件をまとめた裁判例を解説しました。
具体的には次のような条件が必要です。
- 施術を行うことが必要な身体状態であったのかどうか(施術の必要性)
- 施術の内容が合理的であるといえるかどうか(施術内容の合理性)
- 医師による治療ではなく施術を選択することが相当かどうか(施術の相当性。医師による治療を受けた場合と比較して、費用、期間、身体への負担等の観点で均衡を失していないかどうか)
- 施術の具体的な効果が見られたかどうか(施術の有効性)
② 施術費打切り対策
施術費を打ち切りされないようにするためには、次のような点に注意すべきであることを解説しました。
- 医師の指示や同意をもらうこと
- 標準的な期間の施術を行うようにすること
- 症状が改善してきていることを適切に示すこと
③ 初診時に確認すべき事項
初診時に確認すべき事項として、次のような点などを解説しました。
④ 初診時に説明すべき事項
初診時に説明すべき事項として、次のような点などを解説しました。
- 病院にも通院する必要があること
- 病院で申告している症状と整骨院で施術する部位を一致させること
- 適切な期間の治療にすべきであること
⑤ 交通事故問診票の具体例
整骨院の問診票の具体例を示しながら、問診票の重要ポイントを解説しました。
⑥ 施術証明書の記載について
施術証明書の記載によっては後遺障害になりにくくなります。
施術証明書の不適切な記載によって患者が不利益にならないような方法を解説しました。
⑦ 弁護士を紹介するメリット
患者の満足度向上などのため、整骨院が弁護士を紹介するメリットを解説しました。