日本産業カウンセラー協会東関東支部にて、カウンセラーの皆様を対象とした法律問題のセミナー講師を担当しました。
講義の中では、カウンセラーの皆様が日頃相談を受けることが多い法律問題として、離婚、借金、職場の問題を取り上げました。具体的には次のような内容です。
1. 離婚問題編
- 離婚問題を整理する3つのポイント
- 離婚するための3つの手続
- 離婚問題とリファー
- DV問題
2. 借金問題編
- 借金とよくある誤解
- 借金に関する3つの法的手続
- 借金の相談でおさえるべきポイント
- 借金問題とリファー
3. 労働問題編
- 解雇
- 残業代
- メンタルヘルスが関わる問題
- セクハラやパワハラ
- 紛争解決手段
- 相談窓口
- 労働問題とリファー
セミナーを開催した背景と目的
産業カウンセラー協会様から依頼を受け、産業カウンセラーの方々が日頃相談を受けやすい法律問題の研修講師を担当しました。
特に今回選んだ3つのテーマは比較的法律問題になじみやすく、弁護士や法的機関を利用して解決できるケースが多いです。そこで、各問題の内容を説明するとともに、適切なリファーのタイミングも解説しました。
セミナーの内容
1. 離婚問題
離婚問題は背景事情も含めて複雑になりがちです。そこで、①離婚をしたいかどうか、②親権の問題、③お金の問題の3つに整理すると対応しやすくなることをお話ししました。
そのうえで、離婚をするための方法には協議、調停、裁判という手続があることを解説しました。最後に具体的な事例を想定して、アドバイスの方法やリファーのタイミングを説明しました。
2. 借金問題
借金問題は手続について誤解を生じがちであること、手続が必要なときは誤解を解くことが入口として重要であることをお話ししました。
また、任意整理、個人再生、破産といった各手続のメリットやデメリットについて解説しました。最後に具体的な事例を踏まえてどの手続がふさわしいかといった議論を受講生を交えて行いました。
3. 労働問題
解雇の有効性の問題や、残業代トラブルを抱えることによる会社のリスク等について幅広くお伝えしました。
また、最近特に問題となることが多い以下の内容も解説しました。
① メンタルヘルスの問題に関する休職手続
② 退職勧奨のタイミングや手続
③ ハラスメント問題の裁判例を踏まえたハラスメント問題の解決方法