会社と従業員のためのコンプライアンス
- 開催日時:
- 2019年03月11日
- セミナー分類:
- 企業法務
- 主催:
- 千葉県の顧問会社様
- 講師:
- 大澤 一郎 大澤 一郎のプロフィール
会社と従業員のためのコンプライアンス
本セミナーに関連する質問と回答
- Q 従業員の不祥事で会社が大きな損害を被る具体例にはどのようなものがありますか?
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- 業務中の自動車事故(従業員所有の車で無保険の場合)
従業員が責任を負うことはもちろんですが、使用者責任に基づき会社も責任を負います。被害者に重度後遺障害や死亡の結果が生じてしまった場合、数千万~数億円の損害賠償となることもあります。支払ができず会社倒産となることもあります。 - SNSでの炎上
よくニュースになっていますが、従業員の悪ふざけ等による炎上です。事業所閉鎖、店舗閉鎖、会社倒産となることもあります。 - 取引先の使用・基準を守らない商品の制作・納品
取引先から過去の商品について損害賠償を求められたり、今後の取引を停止されたりする可能性があります。会社倒産となることもあります。 - 許認可関係
業種によりますが、代表取締役や取締役が刑事罰を受けると許認可が取り消されたり、許認可の更新ができないことがあります。例えば、産廃業、不動産業などです。会社が事業停止・倒産に至ります。
- 業務中の自動車事故(従業員所有の車で無保険の場合)
- Q 飲酒運転の罰則はどのようなものがありますか?
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- ①刑事上の責任、②行政上の責任(免許取消等)、③民事上の責任があります。
【解説】
- ①刑事上の責任
飲酒運転で人身事故の場合、初犯でも実刑(刑務所)の可能性があります。また、何度も飲酒運転を繰り返している場合、飲酒運転のみでも実刑(刑務所)の可能性があります。 - ②行政上の責任
免許取消の可能性があります。1回の飲酒運転だけでも免許取消となる可能性もあります。 - ③民亊上の責任
被害者の損害について損害賠償責任を負うこととなります。飲酒運転であっても自賠責保険・任意保険が利用できることは多いですが、100%確実に利用できるとは限りません。多額の自己負担が発生することもあります。
参考情報:飲酒運転の罰則(警察庁)
- Q 営業秘密の漏えいを防止するにはどうすればよいですか?
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- 営業秘密として管理する体制を整備することが大切です。具体的には、①秘密情報を特定すること、②社内のシステムを整備すること、③契約書・社内規程などの書類を整備すること等が必要となります。
【解説】
- 営業秘密の漏えいルートは内部社員による漏えいが多いとされています。また、サイバー攻撃による漏えいも増えているとされています。