医療関係者が知っておきたい交通事故の基礎知識

開催日時:
2017年09月19日 17:00 ~18:30
セミナー分類:
交通事故
主催:
千葉県内の大学病院
講師:
前田 徹 前田 徹のプロフィール
対象者:
千葉県内の大学病院に所属するソーシャルワーカー、社労士、看護師

医療関係者が知っておきたい交通事故の基礎知識

セミナー報告

千葉県内の大学病院に所属するソーシャルワーカー、社労士、看護師の皆様20名を対象に、交通事故の基礎知識というテーマで研修講師を担当しました。

医療関係者の方々に知っておいていただきたい、次のような交通事故の基礎知識を解説しました。

  1. 交通事故の手続の種類
  2. 事故にあった直後にやるべき初期対応
  3. 過失割合
  4. 自動車保険の種類
  5. 自動車保険以外の保険や補償
  6. 交通事故における弁護士の役割

セミナーを開催した背景と目的

ソーシャルワーカーの皆様が所属する団体が主催する研修会に講師として呼ばれ、ソーシャルワーカーと弁護士の連携についてお話をしました。

終了後、ある参加者から、弁護士とは具体的に交通事故の場面で連携することが多いが、そもそも交通事故に関して基礎的な知識、とりわけ、医療関係者が知っておくべき基礎知識を教えて欲しいという要望がありました。

たしかに、交通事故の特定の専門的な部分に関して高度な理解が医療関係者にはあるものの、全般的な法律や保険の基礎知識の話を聞く機会はあまりないと思いました。

そこで、医療関係者の皆様に知っておいていただきたい交通事故の基礎知識についてお伝えしたいと思い、本セミナーを開催しました。

セミナーの内容

1. 交通事故の手続の種類

交通事故の手続きは、①民事手続(賠償)、②刑事手続、③行政手続の3つがあります。それぞれの手続の意味や役割を説明しました。

2. 事故にあった直後やるべき初期対応

事故にあった直後にやるべき7つの初期対応を説明しました。
① 安全の確保
② ケガの応急処置
③ 警察・消防への通報
④ 相手の氏名・住所・連絡先・保険会社の確認
⑤ 現場や車両の写真を撮る(ドラレコの確認)
⑥ (ケガがあれば)病院に行く
⑦ 自身の加入する保険会社に連絡を入れる

3. 過失割合

① 過失割合は誰が決めるのか?
まずは当事者間の合意によって決まります。当事者間の合意で決まらないときは、最終的には訴訟で裁判官が決めます。

② 過失割合はどのように決まるか

前提としてどのような事実関係なのか、当該事実関係を前提として過失割合を何対何と評価するか、の順番で決まっていきます。

事実の確定の場面では、ドライブレコーダーの映像や刑事記録が重要です。

4. 自動車保険の種類

自動車保険には次のような種類の保険があることを解説しました。
① 強制保険:自賠責保険
② 任意保険:対人・対物賠償保険、車両保険、人身傷害補償保険搭乗者傷害保険、無保険車傷害保険、弁護士費用特約など

5. 自動車保険以外の保険や補償

自動車保険以外の保険は補償には次のようなものがあることを解説しました。
① 社会保障:国民健康保険、労働災害補償保険
政府保障事業制度

6. 交通事故における弁護士の役割

弁護士が入るのが望ましい次のような事例を解説しました。
① 後遺障害が残りそうな事例
② 自宅のリフォームや介護が必要になりそうな特に複雑な事例
③ 慰謝料などの賠償金の増額が見込めそうな事例

参加者の声

  • 交通事故について今まで疑問に思っていたことが解消できた。
  • 保険の問題は奥が深いことがわかった。
  • 交通事故で重大な被害にあった患者さんには、弁護士を紹介する必要があることがわかった。

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