管理職のためのコンプライアンス&労務管理
- 開催日時:
- 2019年03月19日
- セミナー分類:
- 企業法務
- 主催:
- 顧問先企業様
- 講師:
- 三井 伸容 三井 伸容のプロフィール
- 対象者:
- 管理職の皆様
管理職のためのコンプライアンス&労務管理
本セミナーに関連する質問と回答
- Q コンプライアンスとはなんですか?
- A もともとは「法令遵守」を示す言葉です。もっとも、昨今は組織のルールや社会的なルール(ステークホルダーからの要請・期待も含め)に従うこと(反するようなことをしないこと)を指すことも多いです。
- Q 中小企業のコンプライアンス違反はどのような点に特に注意すべきですか?
- A 許認可に注意しましょう。
代表取締役や取締役に刑事事件での有罪判決など一定の事由が発生すると、許認可取消となる業種があります。
また、従業員や関係者が役所に違法行為を通報した結果、許認可取消となる事案もあります。
許認可は普段あまり気にしないことが多いです。しかし、許認可がないと事業継続が不可能になる業種は多いです。会社の許認可を再度確認してみましょう。
- Q 労災とは何ですか?
- A 労働災害です。業務災害と通勤災害があります。
業務災害とは、労働者が就業中に業務が原因となった負傷、疾病または死亡(傷病等)をいいます。
通勤災害とは、通勤によって労働者が被った負傷、疾病又は死亡をいいます。
労災に認定されると国から補償を受けることができます。会社に過失があると会社に損害賠償義務が発生することがあります。
関連情報
- Q 労災による大きなトラブルを会社が避ける工夫はありますか?
- A 会社の過失の有無がポイントです。会社に過失はないと主張できる就業環境を準備しましょう。また、万が一会社が賠償する場合に備えて、保険への加入を検討しましょう。
- Q パワハラとは何ですか?
- A 正式にはパワーハラスメントといいます。パワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものをいいます。
客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導は、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。線引きが難しいので、管理職が過度に委縮しすぎないよう注意が必要です。
関連情報
- Q セクハラとは何ですか?
- A 職場において行われる労働者の意に反する性的な言動により、労働者が労働条件について不利益を受けたり、就業環境が害されることをいいます。
- Q マタハラとは何ですか?
- A 特に法令上の定義があるわけではありませんが、職場の妊娠・出産・育児休業等ハラスメントを指すことが多いです。
「職場」において行われる上司・同僚からの言動により、妊娠・出産した「女性労働者」や育児休業・介護休業等を申出・取得した「男女労働者」の就業環境が害されることをいいます。