宅地建物取引業に携わる会員の研修会において、次の内容で研修会講師を務めました。最近の高齢化社会の進展や地域事情も踏まえ、実例を交えながらお話ししました。
1. 建物の賃貸借契約における問題点
① 建物の老朽化
② 賃貸物件における賃貸人の修繕義務の有無・範囲
③ 賃貸物件で事故が生じた場合の責任
④ 家賃滞納等の賃借人の義務違反
⑤ 賃貸借における立退きと立退き料・正当事由等
2. コンテナ倉庫の経営
① 経営する際のアパート・マンション・コンビニ・駐車場等との比較
② 建築基準法における注意点
③ 顧客や近隣住民との間の法的な注意点
④ 事業リスク
3. 相続対策
① 法的な問題点と税務的な問題点
② 遺留分等の各種法的争点に対する対策
③ 被相続人の意向を踏まえた具体的な生前の相続対策
セミナーを開催した背景と目的
宅地建物取引業に携わる皆様が関心がありそうなトピックについて、法的側面から解説しました。
具体的には、主に賃貸人の立場からよく問題になりうる点を説明しました。最近増えているコンテナ倉庫経営の注意点についても解説しました。
また、不動産は、相続問題とは切っても切り離すことはできません。そのため、相続についてよく問題となる点も解説しました。
セミナーの内容
1. 建物の賃貸借契約における問題点
老朽化している賃貸物件が増えています。
今回は主に賃貸人の立場から、修繕義務や建物の不具合等で事故が発生してしまった場合の責任を解説しました。
また、賃借人が家賃を滞納したときや立ち退きをして欲しいとき等についても解説しました。
一度賃貸してしまうと、退去を求めることは難しいことが多いです。賃貸するときによく確認・検討することが重要です。
2. コンテナ倉庫の経営
所有する土地を有効活用する方法の1つとして、コンテナ倉庫の経営があります。
そこで、コンテナ倉庫経営の建築基準法における注意点を解説しました。また、顧客や近隣住民との法的な注意点も説明しました。
コンテナ倉庫を経営するときは、注意点やリスクを考慮しながら経営することが重要です。
3. 相続対策
高齢化社会が進行している現在において、遺族が相続で紛争にならないためにどういう点に気を付ければよいかを解説しました。
具体的には、次のような点を解説しました。
① 遺留分等の遺言書を作成する際に注意すべき点
② 生前にできる相続対策
③ 税務面における対策の注意点