保険代理店様に向けて、交通事故のセミナーを開催しました。
保険会社とトラブルになりやすい次の4つの相談事例について、弁護士から見た解決のポイントを解説しました。
- 治療費が打ち切られたのは納得できない!
- 後遺障害が認定されないのはおかしい!
- 主婦の休業損害の認定額が低い!
- 会社役員の休業損害を否定された!
保険代理店様がお客様に伝えて欲しい実践的なアドバイスについて、具体的に解説しました。
セミナーを開催した背景と目的
治療費が打ち切られたり、会社役員の休業損害が否定されたりすると、交通事故対応にお客様が不満を持ちます。最悪のケースだと保険代理店様との関係まで悪化します。もっとも、対応がうまくいけば、お客様との信頼関係が強くなります。
また、主婦の休業損害や後遺障害は、対応がうまくいけばお客様が満足する賠償金となることが多いです。満足する賠償金となれば、お客様との信頼関係が強くなります。
そのため、お客様との関係悪化を防ぎつつ、お客様との信頼関係をより強くするための知識や成功事例を共有するため、本セミナーを開催しました。
セミナーの内容
1. 治療費打ち切りの相談例と対応策
① 治療費が打ち切りになる理由
② 治療費打ち切りの予防策と対応策
③ 治療費打ち切りになったときに、自費立替分を保険会社に請求する方法
治療費打ち切りの話題が出たら、まずは主治医に相談するのがポイントです。主治医が保険会社に打ち切り不相当の意見を伝えれば、治療費が打ち切りとなりにくいです。
2. 後遺障害の相談例と対応策
① 後遺障害の認定基準
② 後遺障害の認定を受けるメリット
③ 14級の後遺障害のポイント
後遺障害の手続きは専門的な判断が必要です。後遺障害診断書の作成前に、交通事故に詳しい弁護士への相談をおすすめします。
3. 主婦の休業損害の相談例と対応策
① 主婦の休業損害の計算方法
② 主婦の休業損害を増やすためのポイント
家族構成や事故前からしていた家事の内容を確認のうえ、けがでどのくらい家事ができなかったのかを具体的に明らかにするのがポイントです。
4. 会社役員の休業損害の相談例と対応策
① 会社役員の休業損害を保険会社が認めない理由
② 会社役員の休業損害を認めさせるためのポイント
会社役員が事故前からしていた仕事の内容を確認のうえ、けがでどのくらい仕事ができなかったのかを具体的に明らかにすることが大切です。そのうえで、会社の売上や利益が減ったことを決算書などで説明することがポイントです。
請求の方法は、会社役員の損害として請求する方法、会社自体の損害として請求する方法があります。