建設業者様の社内研修として、パワーハラスメントのリスク、飲酒運転の危険性、男性の育休取得などを解説しました。具体的には次のような内容です。
- パワハラをしない会社にするために必要なこと
- 飲酒運転により社員に発生する不利益
- 男性の育休取得の推進のためにできること
多くの従業員の皆様にご参加いただきました。
研修会を開催した背景と目的
パワハラ防止法(労働施策総合推進法)、道路交通法、育児・介護休業法は近年の法改正が多い分野です。実際のトラブルも増えている印象です。
そこで、社員の安全を守るとともに、健全な会社の維持発展をめざすための社内研修を開催しました。
研修会の内容
1. パワハラをしない会社にするために必要なこと
① パワーハラスメントの定義
パワーハラスメントとは、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、その雇用する労働者の就業環境が害される行為です。
② よくあるパワハラ事例の解説
よくあるパワハラ事例として、次の6類型を解説しました。
- 身体的な攻撃
- 精神的な攻撃
- 人間関係からの切り離し
- 過大な要求
- 過小な要求
- 個の侵害
③ パワハラをしてしまったときのリスク
パワハラをしてしまったときのリスクとして、次の3つを解説しました。
- 民事上の損害賠償責任
- 刑事上の責任
- 職場での責任(解雇・降格・減給など)
④ パワハラのまとめ
- 業務上の指導だと思ってもパワハラにあたることがあること
- 上司と部下でなくてもパワハラになることがあること
- パワハラは自分だけでなく、周りの人や会社にも大きな影響を与えてしまうこと
- パワハラに当たらないように注意しすぎて困ることはないこと
2. 飲酒運転により社員に発生するリスク
① 飲酒運転の刑事罰や行政罰
飲酒運転の刑事罰や行政罰が重くなっていることなどを解説しました。
② 飲酒運転の不利益
飲酒運転の不利益として、次の3つを解説しました。
- 刑事罰による懲役刑のリスク
- 行政処分による免許取消のリスク
- デジタルタトゥー(実名・顔写真・住所などがネットに永遠に公表)
③ 飲酒運転のまとめ
- 「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」
- アルコールチェックをきちんとすること
3. 男性の育休取得の推進のためにできること
① 育児・介護休業法の改正
育児・介護休業法が改正されます。
まず、2022年4月1日から次の点が改正されます。
- 育休を取りやすい雇用環境の整備
- 従業員への個別の周知や意向確認の措置の義務化
- 有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和
また、2022年10月1日から次の点が改正されます。
- 出生時育児休業(産後パパ育休)の創設
- 育児休業の分割取得が可能に
法改正の内容をお伝えするとともに、男性の育休取得を促進するメリットなどを解説しました。
② 男性の育休のまとめ
- 男性の育休取得は、周りの理解があれば難しくないこと
- 会社全体として、男性が育休を取れる雰囲気を作って行くことが大事であること