熱中症と安全配慮義務・労働災害

熱中症と安全配慮義務・労働災害

労働契約法第5条では、「使用者は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」として、使用者が労働者に対して負うべき労働契約上の付随義務を定めています。企業がこの安全配慮義務を怠った場合、民法上の損害賠償責任を問われることになります。工事現場や屋外など、高温多湿な環境での業務がある会社については特に、労働者が熱中症にならないよう配慮する義務が認められる可能性があります。また、労災補償の対象疾病の範囲を定めている労働基準法施行規則別表第一の二第２号には、「暑熱な場所における業務による熱中症」と規定されていることから、業務中の熱中症についても、労働災害の対象となります。

熱中症による死傷災害の発生状況

厚生労働省の発表によると、職場での熱中症による死傷者数の状況は、２０２０年には９５９人となっています。２０１１年の死傷者数は４２２人となっており、近年になって増加傾向にあります。過去５年間の業種別の熱中症の死傷者数をみると、建設業、製造業及び運送業が多く、建設業と製造業で全体の４割以上が発生しています。

熱中症の具体的な対策

労働者の熱中症を予防するため、以下の対策などが考えられます。

上記は、具体的対策の参考例となります。職場環境に応じて、必要な対策は異なってきます。まだまだ暑い日が続きますので、熱中症等の対策について、しっかりと行っていただくことが大切です。

（文責：弁護士 大友 竜亮）

＼ 第2弾 ／ YouTube撮影の裏側に密着しました！

ニュースレター7月号でご紹介したよつばYouTubeチャンネルですが、再始動し続々と新しい動画がアップされています。現在は大澤による不動産管理会社様向けの動画が定期的に上がっておりますので、ご興味ある方はぜひご覧いただけたら幸いです！
今月号では、撮影の模様をお届けいたします！遡ること5月某日。柏事務所相談室で動画撮影は行われました。この日の撮影は坂口のお届けする交通事故関連の動画です。

大きなリングライトを設置しています。これがあるだけで「YouTubeの撮影している！」感が出ますよね。画面を明るくしてくれる大事な一台です。

大澤が撮影を覗きにきました😊坂口と談笑したり、リングライトがどれくらい明るいのか確認したり、代表としてしっかり見届けてくれました。

声を拾ってくれるようにピンマイクも装着しています。数人がかりで調整をしている姿はさながらテレビ撮影のよう？！ピンマイクの位置調整も綿密に行っています。

ある程度準備が出来たところで簡単なリハーサルの開始です。後から文字等も入れるため、どのあたりに指を指すか等バランスを微調整しています。

いかがでしたでしょうか。このときの動画は右記サムネイルのものになります！このニュースレターと照らし合わせながら動画をご覧いただくと、より楽しめるかもしれません。
自賠責保険の落とし穴

今後ともよつばYouTubeチャンネルをよろしくお願いいたします。

【事務局事件簿】ネット通販で詐欺に遭ってしまいました

スタッフが実際に被害に遭ってしまったネット通販詐欺につて、実例を踏まえてご説明します。

お気に入りの家具が壊れてしまい同じ商品を探したのですがメーカーではすでに生産中止になっていました。どうにか別の通販サイトで見つけ注文したところ「先払い」と言われ振り込みましたが、いつまで経っても商品が届きません。

—————–こういった被害に遭ったとき、どう対応したらいいのでしょうか？

弁護士 根來 が解説します

千葉事務所所属 弁護士 根來真一郎
千葉県弁護士会の消費者問題委員会に所属。消費者被害の予防・救済に取り組んでいます。

代金を振り込んだのに商品が届かないという通販サイトのトラブルは、いつ・誰に起こってもおかしくないトラブルです。
万が一、代金を振り込んだのに商品が届かないというトラブルに巻き込まれてしまったら・・・

・通販サイトに確認を行いましょう

当初から商品を届けるつもり等ない悪質な業者の場合、返信がなかったり、連絡先の記載すらされていないかもしれません。

・消費生活センターや弁護士等の専門家に相談しましょう

個人で行えることには限界があるため、消費者トラブルに対して専門的な知識と経験をもつ各自治体の消費生活センターや弁護士に相談しましょう。

・振込先の銀行・警察に相談しましょう

当初から商品を届けるつもり等ない、代金だけを騙し取るつもりであった詐欺業者の可能性があります。証拠を揃え、最寄りの警察と振込先の銀行に被害を受けたことを相談しましょう。

大変残念なことに、偽サイトを運営するような悪質な業者から支払ったお金を取り戻すことは現実的に困難なことが多いです。そのため、悪質な業者に注文をしないことが何よりも大事です。
偽サイトは一見しただけでは本物と見分けがつかないことも多いので、下記を参考に悪質な偽サイトを避けるようにくれぐれもご注意ください。

（文責　弁護士　根來 真一郎）