熱中症と安全配慮義務・労働災害
- Vol.148
- 2021年09月号
- 目次
- 「熱中症と安全配慮義務・労働災害」
- 「ワインが苦手な人のためのワインの選び方~第49回」
- 「第2弾YouTube撮影の裏側に密着しました!」
- 「事務局事件簿・ネット通販で詐欺に遭ってしまいました」
熱中症と安全配慮義務・労働災害
熱中症による死傷災害の発生状況
厚生労働省の発表によると、職場での熱中症による死傷者数の状況は、2020年には959人となっています。2011年の死傷者数は422人となっており、近年になって増加傾向にあります。過去5年間の業種別の熱中症の死傷者数をみると、建設業、製造業及び運送業が多く、建設業と製造業で全体の4割以上が発生しています。
熱中症の具体的な対策
労働者の熱中症を予防するため、以下の対策などが考えられます。
- ①作業環境管理
- ・高温多湿作業場所においては、発熱体の熱や直射日光を遮ることのできる遮へい物を設ける。
- ・冷房を備えた休憩場所や日陰等の涼しい休憩場所を設ける。
- ・作業場所の近くに氷、冷たいおしぼり、シャワー等、体を冷やすことのできる物品及び設備を備える、等。
- ②作業管理
- ・作業時間の短縮
- ・朝礼等の場で、水分および塩分の摂取のアナウンスをする。
- ・熱を吸収し保熱しやすい服装は避け、透湿性及び通気性の良い服装を着用させる。
- ・作業中の定期的な巡視(体調確認、水分・塩分補給の確認)、など。
- ③健康管理
- ・日常の健康管理等(体調不良、睡眠不足、前日の飲酒、朝食の未摂取等の確認など)
- ・労働衛生教育(労働者を高温多湿作業場所において作業に従事させる場合には、適切な作業管理、労働者自身による健康管理等が重要となります。労働者に対して、あらかじめ熱中症の症状や予防方法、救急措置について、労働衛生教育を行うことが必要です。)、等。
上記は、具体的対策の参考例となります。職場環境に応じて、必要な対策は異なってきます。まだまだ暑い日が続きますので、熱中症等の対策について、しっかりと行っていただくことが大切です。
(文責:弁護士 大友 竜亮)
過去のコラムは当事務所サイトのニュースレターバックナンバーをご覧ください。
当事務所ニューレターバックナンバー
今回は、国ごとのお勧め白ワインです。値段が1000円前後で、飲みやすいワインということでご紹介させていただきます。
1 フランス
フランスの南の方の白ワインが1000円位で楽しめて飲みやすいワインが多い印象を受けます。ブランドの地域などではないワインでもお勧めです。例えば、プロバンス、ランドルックなどの地域のワインです。
2 イタリア
安定して飲めるのは、「ガヴィ」「ソアーヴェ」などの商品名のワインです。飲みやすく、くせが少ないと思います。
3 チリ
ぶどう品種ソーヴィニヨンブランであれば、500円程度のワインでもおいしいです。ぶどう品種シャルドネもおいしいです。
4 オーストラリア
ソーヴィニヨンブランがお勧めです。良い意味でぶどうジュースに近い味です。
5 ニュージーランド
ソーヴィニヨンブランがお勧めです。良い意味でぶどうジュースに近い味です。
6 南アフリカ
ぶどう品種シュナン・ブランがお勧めです。特徴があまり強くないので飲みやすいです。
(文責 弁護士 大澤一郎)
\ 第2弾 / YouTube撮影の裏側に密着しました!
ニュースレター7月号でご紹介したよつばYouTubeチャンネルですが、再始動し続々と新しい動画がアップされています。現在は大澤による不動産管理会社様向けの動画が定期的に上がっておりますので、ご興味ある方はぜひご覧いただけたら幸いです!
今月号では、撮影の模様をお届けいたします!遡ること5月某日。柏事務所相談室で動画撮影は行われました。この日の撮影は坂口のお届けする交通事故関連の動画です。
自賠責保険の落とし穴
今後ともよつばYouTubeチャンネルをよろしくお願いいたします。
【事務局事件簿】ネット通販で詐欺に遭ってしまいました
スタッフが実際に被害に遭ってしまったネット通販詐欺につて、実例を踏まえてご説明します。
—————–こういった被害に遭ったとき、どう対応したらいいのでしょうか?
千葉県弁護士会の消費者問題委員会に所属。消費者被害の予防・救済に取り組んでいます。
代金を振り込んだのに商品が届かないという通販サイトのトラブルは、いつ・誰に起こってもおかしくないトラブルです。
万が一、代金を振り込んだのに商品が届かないというトラブルに巻き込まれてしまったら・・・
- ・通販サイトに確認を行いましょう
- 当初から商品を届けるつもり等ない悪質な業者の場合、返信がなかったり、連絡先の記載すらされていないかもしれません。
- ・消費生活センターや弁護士等の専門家に相談しましょう
- 個人で行えることには限界があるため、消費者トラブルに対して専門的な知識と経験をもつ各自治体の消費生活センターや弁護士に相談しましょう。
- ・振込先の銀行・警察に相談しましょう
- 当初から商品を届けるつもり等ない、代金だけを騙し取るつもりであった詐欺業者の可能性があります。証拠を揃え、最寄りの警察と振込先の銀行に被害を受けたことを相談しましょう。
大変残念なことに、偽サイトを運営するような悪質な業者から支払ったお金を取り戻すことは現実的に困難なことが多いです。そのため、悪質な業者に注文をしないことが何よりも大事です。
偽サイトは一見しただけでは本物と見分けがつかないことも多いので、下記を参考に悪質な偽サイトを避けるようにくれぐれもご注意ください。
- 特定商取引法に基づき、事業者名・住所・連絡先等の情報が明確に表記されているか確認しましょう
- 振込先の銀行口座名義が、通販サイトの事業者名や責任者名と異ならないか確認しましょう
- 国税庁の法人番号公表サイトで、法人として実在しているか確認しましょう
- ありえない程の極端な値引きがなされていないか確認しましょう
- サイトに通常であれば使用されない旧字体の漢字が使用されていないか確認しましょう
- 機械翻訳されたような不自然な日本語ではないか確認しましょう
- 電話番号が実際につながるか電話してみましょう
(文責 弁護士 根來 真一郎)