パワーハラスメント研修~パワハラ予防を理解し、よりよい職場作り

開催日時:
2018年03月22日
セミナー分類:
企業法務
主催:
千葉県の顧問会社様
講師:
大澤 一郎 大澤 一郎のプロフィール
対象者:
管理職社員様
定員:
20名様限定

パワーハラスメント研修~パワハラ予防を理解し、よりよい職場作り

セミナー報告

管理職社員様約20名を対象としたパワハラ防止のための研修を行いました。

概要は以下のとおりです。


<講座概要>

  1. パワハラの最新ニュース
  2. セクハラの最新ニュース
  3. マタハラの最新ニュース
  4. 統計データからわかる現状
  5. パワハラの基礎知識
  6. ハラスメント問題の対処法
  7. 社員様の立場から見たパワハラ
  8. 質疑応答

研修会に関連する質問と回答

Q パワーハラスメント(パワハラ)にはどのような類型がありますか?
  • ①身体的な攻撃、②精神的な攻撃、③人間関係からの切り離し、④課題な要求、⑤過少な要求、⑥個の侵害の6つの代表的な類型があります。

【解説】

  • ①身体的な攻撃の典型例は、殴打足蹴りを行ったり、相手に物を投げつけたりする行為です。
  • ②精神的な攻撃の典型例は、人格を否定するような言動を行ったり、必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行ったり、他の労働者の前で大声で威圧的な叱責を繰り返し行ったりする行為です。
  • ③人間関係からの切り離しの典型例は、特定の労働者を仕事から外し長時間別室に隔離したり、1人の労働者に対し同僚が集団で無視をし職場で孤立させたりする行為です。
  • ④過大な要求の典型例は、新入社員に必要な教育を行わないまま、到底対応できないレベルの業務目標を課し、達成できなかったことに対し厳しく叱責をする行為です。また、業務とは関係のない私的な雑用の処理を強制的に行わせる行為です。
  • ⑤過少な要求の典型例は、管理職である労働者を退職させるため、誰でも遂行可能な業務を行わせる行為です。また、気に入らない労働者に対する嫌がらせのために仕事を与えない行為です。
  • ⑥個の侵害の典型例は、労働者を職場外でも継続的に監視したり、私物の写真撮影をしたりする行為です。また、労働者の機微な個人情報について、本人の了解を得ずに他の労働者に暴露する行為です。

参照元:ハラスメントの類型と種類(厚生労働省)

Q セクシャルハラスメント(セクハラ)にはどのような類型がありますか?
  • ①対価型セクシャルハラスメント、②環境型セクシャルハラスメントなどがあります。

【解説】

  • ①対価型セクシャルハラスメントの典型例は、経営者から性的な関係を要求されたが、拒否したら解雇されたような場合です。
  • ②環境型セクシャルハラスメントの典型例は、事務所内で上司が腰や胸などをたびたび触るので、また触られるかもしれないと思うと仕事が手に付かず就業意欲が低下しているような場合です。
Q マタニティハラスメント(マタハラ)にはどのような類型がありますか?
  • ①制度等の利用への嫌がらせ型、②状態への嫌がらせ型などがあります。

【解説】

  • ①制度等の利用への嫌がらせ型とは、出産・育児・介護に関連する制度利用を阻害する嫌がらせです。
  • ②状態への嫌がらせ型とは、出産・育児による就労環境を害する嫌がらせです。
Q パワハラ、セクハラ、マタハラなどのハラスメントで違法とされてしまうと会社はどうなりますか?
  • 損害賠償責任を負うこととなります。

【解説】

  • 従業員がやった行為であったとしても、会社が責任を負うという結論となることが多いです。
  • 暴行・傷害などを伴う場合、刑事事件となることがあります。
  • 従業員が怪我をしたり、病気になったりした場合、労災事件となることがあります。

参考情報:ハラスメント基本情報・裁判例を見てみよう(厚生労働省)

Q ハラスメントについての役所の情報にはどのようなものがありますか?

【解説】

  • ハラスメント裁判事例、他社の取り組み、オンライン研修講座などハラスメントに関する情報が充実しています。

参考リンク