『失敗しないハラスメント調査 事実を引き出すヒアリングの極意』
当事務所の弁護士村岡つばさの収録したセミナーが販売されています。
- 1.はじめに
- (1) ハラスメント調査に関する雑感
- (2) ハラスメント調査の 2 類型?
- (3) ハラスメント調査を失敗するとどうなるか?
- (4) パワハラ防止法改正について(参考)
- 2.ハラスメント調査の進め方
- (1) はじめに
- (2) 初動対応・被害申告者へのヒアリングについて
- (3) 行為者へのヒアリングについて
- (4) 第三者へのヒアリングについて
- (5) 調査を踏まえた事実認定・法的評価・処分等
- ア 事実認定のポイント
- イ 法的評価のポイント
- ウ 具体的処分・事後対応のポイント
詳しくはこちらのページをご欄ください。
担当弁護士からのコメント
税理士法人レガシィ様よりお声がけいただき、「失敗しないハラスメント調査」というテーマで、セミナーを担当しました。顧問先企業様や、ハラスメント窓口を担当している企業様より、ハラスメント調査を依頼されることも多いため、実体験を基に、ハラスメント調査に当たり注意すべきポイント等をお話させていただきました。
本セミナーに関連するよくある質問
- Qパワーハラスメントに関する法改正がされたことは耳にしたのですが、企業として何をすべきかが分かっておらず、何も手付かずの状況です。
- A同じく税理士法人レガシィ様より、「これだけやっておけば良い! すぐ提案できるパワハラ防止法対策」というテーマでセミナーを担当しておりますので、もし興味のある方はこちらをご視聴いただければと存じます。
いわゆる「パワハラ防止法」の改正により、企業規模を問わず、令和4年4月1日以降は、パワーハラスメントに関する各種対応を行う「法的義務」が課されることとなりました。これにより企業は、
①事業主の方針等を明確化し、それを周知・啓発すること、
②相談に応じ、適切に対応するために必要な体制を整備すること
③パワーハラスメントが発生した場合には、迅速かつ適切な対応を行うこと
が法的に義務付けられました。③については、具体的な事案が発生した後の「事後対応」のお話ですが、①②は、具体的な事案が発生しているか否かを問わず、「事前の準備」が必要なものです。
①については、パワハラ防止法に関する社内規程を作成して労働者に周知する、研修・講習を行うなど、パワハラに関する啓発活動を行うこと等が、②については、相談窓口をあらかじめ定めて労働者に周知すること等が必要となります。
これらの「事前の準備」が行われていないと、それだけで法律に違反することとなりますので、注意が必要です。なお、当事務所でも、ハラスメントの外部相談窓口のサービスがございますので、ご興味のある企業様は、こちらもご確認ください。また、ハラスメント全般に関する研修も多数行っておりますので、ご興味のある企業様は、こちらのページもご覧ください。
- Qハラスメント調査を行う際の注意点を簡単に教えてください。
- A紙面の都合上、非常に簡素になりますが、
①早期にヒアリングを行う
②色々な意味で「決めつけ」をしない
③裏付け証拠は早期に提出してもらう(被害申告者・行為者双方から)
④事実と評価を分け、事実のみを聞く
⑤被害申告者や第三者の意向を必ず聞く
といった部分が特に重要なポイントです。ただ、ハラスメント調査は、単にヒアリングをすればよいわけではなく、適切なヒアリングを実施した上で、適切に「事実認定」を行い、それがハラスメントに当たるかを「法的に評価」する必要があります。また、かかるプロセスを経た上で、行為者の処分(懲戒処分)等を考える必要がありますが、これも注意すべき点が多くあります(しっかりと行為者に弁解の機会を与えたか/処分が重すぎないか等)。
ハラスメント調査が難しいのは、このように、①適切にヒアリングを行うことが難しいだけでなく、②事実認定の困難さ(明確な証拠がないケースの方が多いです)、③法的評価の困難さ(特に注意指導とパワハラの線引きが問題になります)、④事後対応・処分の困難さ(重すぎる処分を科してしますと、別の労使紛争に発展します)という問題があるからです。①はある程度の経験によりカバーできますが、②~④は法的な判断が非常に絡む部分です(特に②③は、「裁判官」的な目線も必要になります)。
当事務所では、本記事作成時点で、約400社の企業様より顧問契約をご依頼いただいており、ハラスメントに関連する相談・案件を多数取り扱っております。
ハラスメント調査対応でお悩みの企業様は、お気軽にお問合せいただけますと幸いです。なお、当事務所では、以下のようなサービスを提供しております。
- ハラスメントの外部相談窓口の受託
- ハラスメントに関する社内研修の実施
- ハラスメント調査対応(スポット)
- ハラスメント調査~事後的処分までの全般的なサポート(顧問)
- 内部相談窓口の設置、ハラスメント防止の各種規程の作成チェック
- ラスメントに関連した紛争対応(交渉・団体交渉・労働審判・訴訟)
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