積水ハウス株式会社主催にて、「弁護士・司法書士・税理士から学ぶ“二次相続対策”」の弁護士部分のセミナー講師を担当しました。
二次相続とは、一次相続で相続人となった配偶者が亡くなることで発生する相続のことです。たとえば、父親が死んだ後に母親が死んだ場合の母親の相続のことです。
相続対策は、一次相続だけではなく二次相続も考えることが大切です。
親子での参加など、相続に興味があるたくさんの皆様にご参加いただきました。
セミナーを開催した背景と目的
相続対策は、一次相続だけではなく二次相続も考えることが大切です。トータルで考えることで円滑な資産の承継が可能となるからです。
そこで、二次相続の重要性を理解していただきたく、本セミナーを開催しました。
セミナーの内容
1. 二次相続の対策の重要性
二次相続のことを考えた対策をしておかないと、円滑な資産の承継ができなくなってしまうことがあります。
そこで、事前に一次相続と二次相続のシミュレーションをしておくことの重要性を解説しました。
2. 空き家と二次相続
空き家は二次相続を見据えて円滑に承継させることが重要です。
また、空き家を放置しておくと次のようなリスクがあります。
① 資産価値の大幅な減少
② 固定資産税の増加
③ 倒壊による損害賠償責任
空き家は放置せず、早めに行動しましょう。
3. 共有と二次相続
不動産の共有での相続はおすすめできません。共有者親族でのトラブルが発生するリスクが高まりますし、意見があわずに管理不能の物件になってしまうリスクもあります。
そこで、不動産を共有にしないための注意点について具体例を元にして解説しました。
4. 家族信託
家族信託とは、認知症などに備えて、あらかじめ家族に財産の管理や処分を任せる制度です。
家族信託のメリットやデメリットを具体例と共に解説しました。
5. 認知症になる前に対策をすべきであること
認知症になって自分で判断ができなくなってしまうと、財産が事実上凍結となってしまいます。
そのため、認知症になってしまう前に一歩を踏み出し、何らかの対策をすべきであることを解説しました。