これだけは知っておくべき空家のリスク(2019.8.4)

開催日時:
2019年08月04日
セミナー分類:
不動産
主催:
不動産会社様
講師:
大友 竜亮 大友 竜亮のプロフィール
不動産コンサルティングの専門家
対象者:
不動産コンサルティングの専門家

これだけは知っておくべき空家のリスク(2019.8.4)

セミナー報告

不動産コンサルティングの専門家と共に、「これだけは知っておくべき空家のリスク」セミナーを開催しました。

弁護士担当部分では、次のような点を解説しました。

  1. 相続手続きを放置するリスク
  2. 空き家の管理不全による火事のリスク
  3. 空き家が倒壊して隣人に被害を与えるリスク
  4. 不動産を共有で相続してトラブルになるリスク
  5. 固定資産税などが増えるリスク

セミナーを開催した背景と目的

空き家は社会問題です。実際にも相続手続きなどで空き家を相続する人は増えています。

しかし、空き家を放置すると所有者に大きなトラブルが発生することがあります。

そこで、空き家のリスクを理解していただいたうえで、適切な行動をとっていただきたく、本セミナーを開催しました。

セミナーの内容

1. 相続手続きを放置するリスク

相続手続きを放置していると、相続人がどんどん増えていくことが多いです。

相続人が多くなってしまうと、知らない親戚が相続人だったりしてコミュニケーションも難しくなります。結果として、不動産の維持・管理・処分が困難となってしまいます。

相続手続きは放置せず、着実に進めていきましょう。

2. 空き家の管理不全による火事のリスク

空き家を放置しておくと失火や放火のリスクが上がります。また、火災保険をかけていたとしても、放火を疑われてしまい保険金がスムーズに下りないこともあります。

空き家の管理を適切にすると共に、空き家のまま長期間放置しないようにしましょう。

3. 空き家が倒壊して隣人に被害を与えるリスク

空き家を放置しておくと、倒壊して隣人に被害を与えるリスクがあります。

空き家所有者には工作物責任(民法第717条)という重い責任があります。損害賠償請求を免れることは簡単ではありません。

空き家の管理を適切にすると共に、空き家のまま長期間放置しないようにしましょう。

4. 不動産を共有で相続してトラブルになるリスク

不動産を共有にしてしまうと、維持・管理・処分が難しくなります。共有にして近いうちに売却する確実な予定がある場合等を除き、不動産は共有にしないほうがよいでしょう。

不動産が共有になってしまい困っているときは、次のような売却の方法を検討しましょう。
① 共有者全員が合意して第三者に売却する
② 自分の持分のみ他の共有者に売却する
③ 自分の持分のみ第三者に売却する
④ 共有物分割の裁判を起こして売却する

5. 固定資産税などが増えるリスク

空き家のまま放置しておくと、市区町村長から勧告を受けることがあります。勧告を受けると、最大で固定資産税が6倍に増えてしまうことがあります。

空き家を放置せず、早めに解決に向けた行動をとりましょう。

参加者の声

  • 空き家を放置してはいけないとわかりました。
  • 家族で今後のことを一度考えてみます。
  • 遠方に空き家があるので具体的な相談をしたいです。

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