顧問先の整形外科様にて、交通事故の基礎知識について研修講師を担当しました。内容は、交通事故後の流れや適正な賠償内容、後遺障害認定のルールなどです。
理学療法士や看護師などの職員にご参加いただきました。
研修会を開催した背景と目的
顧問先整形外科様では交通事故患者が多いです。そこで、患者に適切なアドバイスができるよう、交通事故後の流れや適正な賠償内容、後遺障害認定の仕組みなど、交通事故の一般的な事項の院内研修をしたいとのことでした。
そこで、クリニックの職員が知っておくべき交通事故の基礎知識について、院内研修の講師を担当しました。
研修会の内容
1. 交通事故の損害賠償の流れ
事故が起きてから損害賠償請求までの流れを解説しました。
具体的には、事故発生、治療開始、治療終了、後遺障害申請手続き、損害賠償請求、訴訟の各段階を説明しました。
特に、治療終了以降の手続きはあまりよく知られていないため、具体的にイメージできるよう詳しく解説しました。
2. 請求できる損害
人身事故で請求できる損害は、①治療費②通院交通費③休業損害④入通院慰謝料などです。後遺障害があるときは、逸失利益と後遺障害慰謝料などを請求できます。
どのような損害を請求できるか、損害をどのように計算するかは、専門的な判断が必要です。悩んだときは弁護士への相談をおすすめします。
3. 事故後早い段階でよくある質問
事故後早い段階でよくある次の質問を解説しました。
① 事故直後にすべきこと
② 過失割合の検討
③ 治療費の打ち切り
④ 弁護士への相談のタイミング
4. その他のよくある質問や勘違い
交通事故被害者からのよくある質問や勘違いを解説しました。
① 自賠責保険の特徴や自賠責保険の支払基準
② 専業主婦も休業損害を請求できること
③ パート主婦など兼業主婦は、パートの休業損害と主婦の休業損害の高い方を請求できること
④ 通院交通費としてタクシー代は必ず賠償されるとは限らないこと