弁護士業界と交通事故最新状況!
- Vol.77
- 2015年10月号
- 目次
- 「弁護士業界と交通事故最新状況!」 「セミナー情報」「事務所説明会情報」
~弁護士業界と交通事故最新状況!~
特に、今回は、交通事故分野について、弁護士業界の最新状況をお伝えします!
1 後遺障害が残る可能性がある事故は事故直後に弁護士に相談
後遺障害が残る可能性がある事故、具体的には、脊髄損傷、高次脳機能障害、骨折や、MRIで異常がある頚椎捻挫(むちうち)・腰椎捻挫などは、事故直後に弁護士に相談をすることが望ましいという方向性になりつつあります。怪我の状況に応じた適切な正しい後遺障害認定を受けるためには、事故直後から治療のこと、後遺障害のこと、保険金のことも踏まえての話を進めていくことが必要だからです。
ただし、事故直後に弁護士が代理人として活動までするケースは少ないです。まずは治療に専念してできるだけ治すことが最優先です。そのため、弁護士による初回相談で今後の方向性だけをきちんと確認しておくということが重要になります。
2 特化している弁護士は年間約100件程度は少なくとも交通事故を取り扱っている
交通事故に特化していない弁護士の場合、交通事故のご相談自体が年間数件、実際に交通事故の裁判を行うのは年間1件あるかないかというのはよくあることです。他方、交通事故に特化した弁護士の場合、年間約100件前後のご相談を取り扱っています。数だけが問題ではありませんが、当然、たくさんの案件を取り扱っている方が専門性が高まってきます。また、保険会社ごとの動向が把握できたり、地元の医療機関と連携ができていることもたくさんの案件をお取扱いしているからこそのことです。
3 被害者側の弁護士が専門化
5年~10年前は、交通事故に詳しい弁護士は保険会社から依頼を受ける保険会社側の弁護士(加害者側の弁護士)ということが一般的でした。しかし、最近では被害者側の弁護士で、かつ交通事故に特化した弁護士が増えてきました。これからは、交通事故に限らず、企業分野・相続・離婚などの分野でも各弁護士単位の専門家が進んでいくと予想されます。詳しい弁護士に相談したい、詳しい弁護士に依頼したいというのは当然の皆様のお考えかと思いますので、今後、弁護士の分野ごとの専門家がますます進んでいくのではないかと思います。
(文責:大澤一郎)
~ ☆セミナー情報☆~
「カウンセラーが知っておきたい法律のこと」というタイトルでセミナーを行いました。離婚・借金・DV・職場の問題について、2日間に渡り盛りだくさんの内容でしたが、参加いただいたみなさんは終始、熱心に筆をとってくださいました。(講師:大澤一郎、三井伸容)
★相続に関するセミナーを開催しました
「争続を防ぐ遺産分割対策」(10/3)、 「相続知識検定マスター第2講座『民法上の相続の基礎知識と応用』」(10/13)、「事例から学ぶ!相続・遺産分割対策」(10/17)というタイトルで、不動産勤務の方、検定受験者、フィナン シャルプランナーの方を対象に講師を務めました。(講師:松村茉里)
~☆事務所説明会情報☆~
既に面接も始まっていますが、今後も面接が続きます。新しい仲間が加わった際には、こちらでご紹介いたします。