個人情報の管理に改めてご注意ください!!

Vol.62
2014年07月号

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目次
「個人情報の管理に改めてご注意ください!!」 「セミナー情報」

~個人情報の管理に改めてご注意ください!!~

昨今、ベネッセの個人情報流出が大きな話題となっています。この件をきっかけに、改めて「個人情報」の取り扱い方を考えてみませんか?(1) そもそも個人情報とは??
日本では、個人情報保護法という法律によって、個人情報の扱い方が規制されています。同法では、「個人情報」を、「生きている個人に関する情報であって、その情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」と定義しています。実は、防犯カメラの映像や通話記録等の音声情報、自社の従業員の情報なども、上記定義に当てはまる限りで「個人情報」に含まれてしまいます。

(2) 個人情報に関する規制
規制の対象となるのは「個人情報取扱事業者(民間で、個人情報データベース等を事業に反復継続して利用している方をいいます。営利・非営利は問いませんので注意が必要です。)」と呼ばれる方達です。個人情報量が5000人を超えるという基準がありますが、従業員、顧客等の情報を合わせるだけで相当多くの個人情報となるため、何も大企業でなくても、「個人情報取扱業者」に含まれてしまう可能性が高いようです。

同法による規制は、様々ですが、特にデータの漏えい等を防ぐための必要かつ適切な措置を講ずることが重要です。法律上、自社の従業員のみならず、外部委託先をも監督することが求められていますので、管理を業者にまかせっきりにするわけにはいきません。ベネッセの件は、顧客データの管理を委託されていた外部の社員が顧客情報を取得して売却した可能性が高いとのことですので、まさにこの問題です。このような事態を避けるため、情報媒体の保管場所に鍵をかける、データベースへのアクセス制限をかける、情報の持ち出しを人・場所・時間などの単位で制限することなどが必要です(詳細については、各省庁のガイドラインが参考になります。)。日本では、特に不注意による流出が多いとされていますので、まずは情報を極力外部に出さない体制を整えることが重要かもしれません。最近では、従業員による社内外でのSNSの利用についても注意をする必要があると思います。

上記規制等に違反した場合には、行政からの是正勧告・命令・罰則等も予定されていますし、取引先や顧客に損害が生じてしまった場合には、損害賠償請求をされてしまうリスクもあります。

(3)最後に
ベネッセの件をきっかけに、「個人情報の流出」に対する世間の目がより厳しくなることが予想されます。なにも個人情報に限らず(企業秘密等も含め)、情報管理は極めて重要ですので、今回のニュースをきっかけに、改めて情報管理体制を整えて頂ければ幸いです。

(文責 三井 伸容)


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前月号のニュースレターでご紹介したものに加え、2014年8月6日には都内にて『知っておきたい相続、成年後見の知識』(講師:松村茉里)、2014年8月7日には、千葉市のきぼーる(Qiball)にて損保代理店様向け『「交通事故の相談」を「代理店への不満」にさせないためのノウハウ大公開(講師:大澤一郎・後遺障害専門家の外部講師)』を開催致します。

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