「下請法」から新しくなった「取適法(中小受託取引適正化法)」ってどんな法律?

Vol.205
2026年06月号

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目次
「法律コラム『「下請法」から新しくなった「取適法(中小受託取引適正化法)」ってどんな法律?』」
「 弁護士紹介<入澤篤>」
「写真撮影を行いました」
「お勧め書籍の紹介」
「ワインが苦手な人のためのワインの選び方」

「下請法」から新しくなった「取適法(中小受託取引適正化法)」ってどんな法律?

これまで「下請法(下請代金支払遅延等防止法)」と呼ばれていた法律が新しくなり、令和8年1月1日から名称が「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(通称:中小受託取引適正化法、取適法)」に変わりました。
よつば総合法律事務所船橋事務所属弁護士 鎌田大将

どんな取引が対象になるの?

「取引の内容」と「企業の規模」という2つの条件を満たしたときに適用されます。

【対象となる5つの取引内容】

  1. 製造委託:物品を販売し、又は物品の製造等を請け負っている事業者が、物品や部品の製造や加工などを他の事業者へ依頼すること。
  2. 修理委託:請け負った修理や、自社で使用する物品の修理などを他の事業者に依頼すること。
  3. 情報成果物作成委託:ソフトウェア、デザインなどの情報成果物の提供や作成を行う事業者が、他の事業者にそれらの作成作業を依頼すること。
  4. 役務提供委託:他者に提供する役務の全部または一部を他の事業者に依頼すること。
  5. 特定運送委託:販売する商品などを取引の相手方へ運送することを他の事業者へ依頼すること。

※なお、自社内で専ら消費・利用するための業務(自社専用システムの開発や自社オフィスの清掃など)を委託する場合は、原則として本法の対象外となります。

【対象となる企業の規模】
基本的には、「資本金や従業員数の大きな企業」が「資本金や従業員数の小さな企業(個人事業主を含む)」に発注する場合に対象となります。取引の内容ごとに個別の基準があります。

発注側が守るべき「4つの義務」

  1. 発注内容等の明示義務(4条明示)
  2. 支払期日を定める義務(物品等の受領日から60日以内の日に設定)
  3. 書類等の作成・保存義務(2年間保存)
  4. 遅延利息の支払義務

発注側がやってはいけない「11の禁止事項」

  1. 受領拒否の禁止
  2. 代金の支払遅延の禁止
  3. 代金の減額の禁止
  4. 返品の禁止
  5. 買いたたきの禁止
  6. 購入・利用強制の禁止
  7. 報復措置の禁止
  8. 有償支給原材料等の対価の早期決済の禁止
  9. 不当な経済上の利益の提供要請の禁止
  10. 不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止
  11. 協議に応じない一方的な代金決定の禁止

最後に

これらの規制を破ると「勧告・公表(及びそれによる信用の低下)」と「最大50万円の罰金」というペナルティが課されるリスクがあります。

「知らなかった」では済まされないため、委託側は取適法の規制内容を把握し、社内体制を整えておくことが必要です。また、中小受託事業者側もルールを理解しておくことが重要です。

自社の取引に適用されるかなど、詳しくお話を聞きたい方は当事務所までお問い合わせください。

(文責 弁護士 鎌田 大将)


弁護士 入澤 篤のご紹介

弁護士入澤篤

安心してお任せいただけるよう、精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

入澤篤弁護士紹介はこちら

血液型 O型
出身地 千葉県千葉市の蘇我です。高校卒業後は地元を離れて近畿にいました(大学4年間大阪→大学院2年間京都→修習1年間大阪)
出身地のおすすめポイント 京葉線の始発駅であるところ
趣味 野球観戦、ランニング、サイクリング、旅行、日本酒を飲むこと
長所 大食漢、変な記憶力
短所 「1番○○なもの」を聞かれたときにパッと出てこないところ
(下の質問への回答も悩みながら書いています汗)
まず家に帰ってすること お風呂(シャワー)に入る。さっぱりしたいです。
マイブーム スタバのアプリでできるスタンプ集め(マイストアパスポート機能)。
スタンプ集めは旅の記録にもなるのでかなり気に入っています。都
道府県ごとに付与されるメダルは残り22個です…!
子どもの頃の夢は? あんまりはっきり持っていなかったと思います…。小学生の高学年のときは箱根駅伝に出られたらなぁと思っていました。
ちょっと自慢できること 高校の同級生にプロ野球選手がいること(田宮裕涼選手)。厳しいプロの世界で活躍していて尊敬です。
好きな食べ物 ブリ、アボカド、揚げナス、ネギトロ、ラム肉、馬肉
今年は富山にぶりを食べに行ってみたいです!
苦手な食べ物 はんぺん
好きな飲み物 日本酒(甘口派)、ビールはスーパードライ派です。
好きなスポーツ 野球(ロッテファンです)、陸上。
好きな音楽・アーティスト 結構雑多に聴きます。AppleMusicの自動再生で、いろんな曲を聴いて、気に入った曲があれば3,4か月ごとにプレイリストを作っています。学生時代は、GReeeeN・サザンオールスターズ・乃木坂46・マカロニえんぴつ・go!go!vanillasなどをよく聴いていました。
好きな雑誌・漫画・本 本:辻村深月さん作品
好きなテレビ番組・映画・動画 テレビ:Qさま‼、バタフライエフェクト(NHK)。
映画:ドールハウス。怖くて震えますが、見応えがあります。
動画:「ラッコズ」というキャラクターの動画。しゃべる言葉がめちゃくちゃですが、癒されます。
ストレス発散方法 たくさん運動して、たくさん食べる。音楽を聴く
目玉焼きには何をかける派 塩コショウ。ただ、この前はじめて醤油をかけて食べてみたところ、なかなかいけました。
MBTI INFJ-T(提唱者)
口癖 まあ、そうだね~
座右の銘 為せば成る
自分を色に例えると 緑色
自分を動物に例えると ボーダーコリー(と言われます)
無人島に一つ持っていくなら 良い寝具

写真撮影を行いました

3月に船橋事務所にて事務所全体で写真撮影を行いました。当日は外でのロケも予定しておりましたが、あいにくの雨。終日室内での撮影となりました。ニュースレターでは撮影の裏側をお届けいたします。

撮影会場に入っていく弁護士たちです。談笑しながらすでにいい笑顔です😊

弁護士・スタッフ全員が集まるとすっかり大所帯になりました。なんとか一部屋に納まり、まずは全員での撮影をしました。その後、弁護士のみ・事務所ごと・分野(交通事故、相続等)ごとに撮影をしました。

今回は一日がかりの長丁場の撮影でした。そのため撮影スケジュールが分刻みで貼り出されており、弁護士はそれぞれ自分の出番を確認していました。

撮影現場は、いつもの和やかな笑い声に包まれる場面もあれば、カメラを前にキリリと表情を引き締め、プロの顔で真剣に挑む場面もあり、非常にメリハリのある時間となりました。真剣な表情の写真はWebサイトなどでぜひ見ていただけたらと思います。ニュースレターでは和やかな雰囲気の写真をお届けいたします!


― 人生を元気で豊かにするお勧め書籍のご紹介 ― 『思考の整理学』 外山滋比古著

1. 「勉強」とは?

皆様は「勉強」とは何をすることだと思いますか? 教科書の知識を詰め込むことが「勉強」するということなのでしょうか。

今回は、これまでの「勉強」のイメージに新しい視点を与えてくれる一冊、外山滋比古氏の『思考の整理学』をご紹介いたします。

2. 日本人に求められる「飛行機能力」

日本では、全国共通の教科書をベースに先生がその内容を親切に解説し、教科書の内容を正確に理解・暗記しているかをテストする受動的な学校教育が主流です。このように受動的に知識を習得し、「答えのある問題」を解決する能力を、著者は「グライダー能力」と表現しています。

しかし、進学や就職を経て社会に出ると、既存の知識だけでは太刀打ちできない「答えのない問題」に向き合うことになります。そこで必要となるのが、問題解決のために未知の知識を能動的に獲得していく力、いわば「飛行機能力」です。

私はこの「飛行機能力を磨く」ことこそが、真の「勉強」ではないかと感じました。

3. 「勉強」には「忘却」が必須!?

「飛行機能力を磨く」とは、複数の既存知識からエッセンスを抜き出して集約し、あらゆる事象に応用できるよう一般化する能力を高めることを意味します。本書では、これを「思考や知識の整理」と定義しています。

この「整理」を行うには、多種多様な既存知識を蓄積することが必要不可欠です。一方で、知識過多に陥ると、脳のリソースが蓄積のみに費やされ、「整理」を行うためのリソースが不足してしまいます。

この事態を回避するために重要なのが、知識の「忘却」です。睡眠や散歩、スポーツを通じて頭をリフレッシュさせ、あえて知識を「忘却」することで、脳内に「整理」のためのリソースを確保できるのです。

4. 「忘却」による化学反応

「忘却」してしまったら、「思考や知識の整理」に必要な既存知識まで失われるのではないか、と思われるかもしれません。しかし、ここでの「忘却」とは、知識を消失させることではなく、知識を「寝かせておく」ことを意味します。

知識を寝かせておくことは、全く異なる分野の知識同士の化学反応を誘発し、未知の知識の発明を促進します。何かに悩んだとき、そのことを考え続けるのではなく、あえて「忘却」して頭をリフレッシュさせる。その後はさらに別分野の知識やアイデアを吸収し、それもまた「忘却」する。そうすることで、思いがけない瞬間に「思考や知識の整理」がなされ、未知の知識を獲得できるのです。

5. 最後に

本書は、単に知識を蓄積するだけでなく、それらを結びつけて未知の知識を生み出し、「答えのない問題」に向き合うための力を養う過程こそが「勉強」であることを教えてくれました。

近い将来、既存の知識を吸収する速さと量では、インターネットや生成AIに太刀打ちできなくなるでしょう。だからこそ、「思考や知識の整理」、すなわち新しい意味での「勉強」が、人間が価値を発揮し続けるための鍵になるのではないでしょうか。

本書が、皆様のこれからの「勉強」を考えるきっかけになれば幸いです。

(文責 弁護士 戸嶋 瑞樹)


~第108回 焼酎の思い出~

過去のコラムは当事務所サイトのニュースレターバックナンバーをご覧ください。
当事務所ニューレターバックナンバー

今回はワインではなく、焼酎のコラムです。

1. 初めて飲んだ大根焼酎

茨城県のお客様から「大根焼酎SUZUSHIRO」をいただきました。

茨城県は大根の生産が盛んです。そして、その茨城県産の大根を使った焼酎が「大根焼酎SUZUSHIRO」です。「大根焼酎SUZUSHIRO」の原材料は米こうじと大根です。ほのかな大根のさわやかな香りがします。家族でおいしくいただきました。

2. 高級焼酎「森伊蔵」

20代のころにたまたま妻と一緒に「森伊蔵」を飲む機会がありました。「水のように飲みやすい」焼酎でした。ただ、飲み過ぎて翌日がヘロヘロでした。

飲みやすいお酒は「飲みすぎになりやすいお酒」でもあります。そのため、飲みやすい焼酎にはそれ以来注意しています。

3. 学生時代のJINRO

大学時代の焼酎の思い出と言えば「JINRO」です。友達と家に集まってパーティーをする場合、焼酎のJINROが買ってあることが多かったです。

グレープフルーツジュースやオレンジジュースで割ると飲みやすいですし、何と言っても値段が安いです。未来への希望にあふれている皆で集まって、わいわい盛り上がるのが楽しかったですね。

(文責 弁護士 大澤 一郎