解決手段いろいろあります(交通事故編)

Vol.85
2016年06月号

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目次
「解決手段いろいろあります(交通事故編)」「過去のセミナー紹介」他

~解決手段いろいろあります(交通事故編)~

弁護士が普段どんな仕事をしているかお話すると、“弁護士は裁判をするのが仕事だ”と思われている方がいます。もちろん、裁判案件も多く担当していますが、実は、交渉や裁判以外の方法で事件が解決することも多いのです。
そこで!
今月号では、当事務所で取扱いの多い交通事故分野の解決手段についてご説明します!1 交渉での解決

事故態様などの事実関係に争いがない場合、裁判をせずに、書面や電話のやりとりをして(交渉)解決することは多いです。裁判と比較すると、解決までのスピードが早い、被害者の方の経済的、精神的負担が比較的小さいなどのメリットがあります。

2 裁判での解決

事案にもよりますが、通常は、裁判をした場合の賠償金額が一番大きいです。また、裁判には時効を中断する効果があるため、時効が迫っている場合は裁判を選択することが多いです。もっとも、事案によっては、裁判をすると賠償金額が下がるリスクや、デメリットもあります。

3 紛争処理センターでの解決

交通事故紛争処理センター(通称「紛セン」)は、自動車事故をめぐる損害賠償の和解をあっせんしてくれる裁判外の機関です。紛センは全国で11か所あります(各都道府県に1つあるわけではありません)。ちなみに、申立人の住所地または事故場所が千葉県の場合には、新宿にある東京本部に申し立てをすることができます。紛センでは第三者の弁護士が中立的な立場から和解あっせんをしてくれ、一般的に交渉時よりも賠償金額が上がることが多く、裁判よりも短い期間(多くは数カ月)で手続が終わります。

4 さいごに

事案によっては、どの解決手段をとるかによって結論が大きく変わることがあります。
裁判をするメリットやリスクを検討するには、弁護士の中でも専門性が必要になります。
当事務所の場合、たとえば交通事故分野の案件であれば、依頼者様の意向をベースに、診断書、画像等を精査したり、事案に応じて協力医から医学的意見をもらったり、専門のリサーチ会社に調査を依頼するなどしたうえで、解決手段を検討することがあります。

~ 新緑の季節を満喫中のところですが、早いものでもうすぐ紫陽花がきれいな梅雨ですね。
皆さま、本格的な夏に入る前に、体調にお気をつけて元気にお過ごしください!  ~

(千葉事務所所長 今村公治)


よつば総合法律事務所では定期的にセミナーを行っております。

今月号の記事にもなっている
交通事故や労働問題について過去のセミナーをご紹介します!<過去のセミナー紹介 ☆ 労働問題編 ☆>

【2015年11月18日】弁護士 三井 伸容
『労働者派遣法改正の留意点及び近時の労働事件重要判例解説』
社会保険労務士の先生方に向けて労働者派遣法改正の留意点・近時の労働事件重要判例解説などについてお話させていただきました。

【2015年9月13日】弁護士 三井 伸容
『いざというときに備えて知っておきたい ~労災と損害賠償について~ 』
社会保険労務士の先生方に向けて近年増加傾向にある労災事故と損害賠償責任等についてはお話させていただきました。
労災事件解決までの一般的な流れや、過労死・メンタルヘルスに関わる労災案件などについての内容でした。

【2014年12月1日】弁護士 前原 彩、前田 徹、粟津 正博
『デキる社長の!!労働法秘使いこなし術』
企業の社長様に向けて労働法についてのお話をさせていただきました。
面接・採用・退職について、就業規則(残業代等)について・・・など
クイズ形式や模擬面接を交えながらの参加型セミナーでした。

<過去のセミナー紹介 ☆ 交通事故編 ☆>

【2015年9月27日】弁護士 川﨑 翔
『日本最高峰の交通事故実務勉強会「後遺障害認定実務講座」』
「医師から最新の医療技術や知識を学び、弁護士から最新の事件処理方法を学ぶことができる、日本最高峰の交通事故実務に関する勉強会」と称される「交通事故業務の後遺障害認定実務講座」の第2回目が行われ、川﨑が講師を務めました。

【2015年6月17日】弁護士 大澤 一郎、前田 徹
『整骨院様のための賢い弁護士の使い方』
千葉市中央区の整骨院さんに向けて交通事故患者に関する弁護士との連携についてお話させていただきました。自賠責保険や後遺障害についての基礎知識や、患者様に弁護士を紹介するメリットなどお話しました。

【2015年2月10日】弁護士 川﨑 翔
『交通事故賠償の基礎』
東京の整形外科さんに向けて交通事故の勉強会を行いました。各種保険や後遺障害認定などの基礎知識はもちろん、患者さんの症状別の対応の仕方など具体性のあるお話をさせていただきました。

当事務所は様々な皆様とセミナー・勉強会などを通して連携させていただいており、交通事故の案件を多く取り扱っております!


よつば総合法律事務所フェイスブック皆様ご協力ありがとうございます。感謝です!

当事務所では、事務所フェイスブックをやっています。
(詳細は「よつば総合法律事務所 フェイスブックで検索をしてみてください」)
あるとき、妻から私大澤が「あなたのフェイスブックは全然いいねが少ない。私のフェイスブックはたくさんいいねが押される」といわれました。
確かに非常に少なかったです。
そのため、ニュースレターで皆様にお願いをしたところ、「いいね」が格段に増えました。
皆様のご協力の甲斐があり、なんと、当事務所フェイスブックは妻にも自慢できるレベルに近づいてきました。
実際、この前、妻にも「最近いいねがふえた!」と自慢までしてしまいました!
ニュースレターをお読みの皆様のご協力の賜物です。皆様ありがとうございます。感謝です。
今後も以下のような内容を中心に事務所フェイスブックをアップしていく予定です。■ 事務所でのイベント(セミナーなど)の様子
■ 交通事故専門チームの弁護士が中心となった交通事故被害回復のためのブログ記事
■ よつばの交通事故にかける「想い」と「こだわり」
■ 事務所の各弁護士の活動
■ 事務所全体での様々な活動
■ 所長大澤の個人的な活動


千葉事務所での定期セミナー開催を企画しています。

平成28年4月より、当事務所では千葉県柏市だけではなく千葉県千葉市にも事務所を構えています。
そして、千葉事務所では交通事故・企業法務・相続などに関する定期セミナーを今後開催していく予定です。
また、共催セミナーなども開催していきます。
千葉事務所の人員体制も整っています。
現在、千葉事務所には前原彩、今村公治、粟津正博が所属しています。
引き続き、千葉事務所からも情報発信をしていきたいと考えています。

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当事務所企業法務サイトにニュースレターのバックナンバーを一部アップしてあります。詳細は「よつば総合法律事務所 企業法務」で検索してみてください。皆様のご支援があり、当事務所ニュースレターは8年目に入りました。10年、20年、30年、50年と続けていけるよう今後も精進します。

(文責・大澤一郎)