取引先の破綻と債権回収(1)

Vol.24
2011年05月号

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目次
「取引先の破綻と債権回収(1)」
「柏近辺のお店紹介」

ニュースレター5月号では、取引先の破綻と債権回収をとりあげます。

取引先が破綻してしまった場合、債権の回収は非常に困難です。特に、不動産担保を有していない企業にとっては、その後の破産手続等において配当を受領できるだけで、債権のうちの大半は回収不能として諦めるしかないケースも多いかと思います。しかしながら、「諦めるのは早い」ケースもあります。(1)相殺により、回収する

取引先が破産しても債権回収が図れるケースの代表例として「相殺」が挙げられます。

相殺とは、当事者間で対立する債権を相互に保有し合っているような場合、両債権を同じ金額分だけ共に消滅させることができるという制度です。

取引先が破綻してしまった場合でも、取引先に対して債権と債務の両方が存する場合には、両者を相殺することにより、取引先に対する債権を回収したのと同様の効果を得ることができます。

もっとも、相殺の意思表示を、誰に対して、どのように行うべきか、頭を悩まされるところと思います。弁護士に相談すれば、破産手続等の法的整理手続に応じて意思表示の相手方を選択し、内容証明郵便を利用する等、より確実な方法で、相殺の意思表示を行うことができます。

(2)担保権を実行する

破産手続開始決定があっても、債権者の担保権は制限されることなく行使することができるのが原則です。債権者の担保権は別除権と呼ばれます。

所有権留保で商品を取引先に売買し、取引先が倒産した場合、売買契約を解除し、取引先の了解をとった上で商品を引き上げます。取引先の了解をとらないと、窃盗罪などに問われるおそれがあるため、書面で了解をとります。了解をとる場合、代表者か取引先の弁護士とすべきです。

取引先がその商品を既に第三者に転売している場合、その第三者が商品の所有権を即時取得していることが考えられること、及び、取引先との売買契約の中で第三者に転売されたときは所有権留保が解除されると定められている場合がありますので、その場合は所有権留保の方法によることは難しくなります。

抵当権の場合、裁判所に対し、競売の申立てを行います。また、申立を行う裁判所は、対象不動産の所在地を管轄する地方裁判所に行います。

取引先の破綻と債権回収について、次回は、(1)債権譲渡、(2)自社製品の回収、(3)他社製品による代物弁済等について解説します。

(文責 大澤一郎)


5月号では私の三つ星レストラン(柏編)を紹介します。私がよく行くお店、柏でよいと思うお店をご紹介します。

・ひむろ(ラーメン) 柏市柏1-6-4 鈴木ビル1F tel:04-7164-7444柏のラーメンやでは一番おいしいと私は思っています。醤油チャーシュー麺がお勧めです。

・明月苑(焼肉) 柏市柏3丁目3-11 tel:04-7163-0717

柏駅から少し離れた場所にある焼肉屋さんです。Jリーグの柏レイソルの選手が良く来るお店です。電話での予約はできませんが、午後6時からやっています。午後6時にいけばだいたい入れます。知人の弁護士と夜ご飯でよくいきます。

・天和(てんぷら)柏市柏6-8-42 tel:04-7107-8838

天ぷらやさんです。依頼者のワインショップの方から教えていただいたお店です。そのワインショップの方がワインを卸しているとのことでワインが豊富にあります。

・マルチョー(焼き鳥)柏市東上町2-3 tel:04-7163-6433

とてもおいしいです、と言いたいところですが、一度も予約が今までにとれず、まだ行ったことがありません・・・。食べたことがある友達の話によると、とてもおいしく、また、お店の雰囲気も和やかな雰囲気とのことです。

・いっか(いか料理専門店)柏市柏4丁目11-16 サンリープ柏1F tel:04-7168-4800

いか料理をベースにした割烹です。いかのフルコースという感じで、いかさし、てんぷら、イカめし等様々ないか料理があります。いか以外もありますのでご安心を。

・珍来(中華) 柏市柏1-4-14 tel:04-7164-3308

チェーン店の中華料理店ですが持ち帰りメニューもあります。事務所から自宅への帰り道にありますので、買って帰ることも多いです。レバニラ炒めがお勧めです。

・オリジン弁当(弁当) 柏市柏1-6-8 tel:04-7138-6175

最近、事務所の近くにオリジン弁当ができました。修習生(弁護士の研修中のころ)大澤は東池袋で一人暮らしをしていましたが、その際にしょっちゅう夜ご飯を調達していました。お勧めは醤油味のからあげです。

以上、私の三つ星レストラン(柏編)でした。

(大澤)