相続人でなくても相続財産を受け取れる!?
- Vol.189
- 2025年02月号
- 目次
- 「船橋事務所のご紹介」
- 「2025年事務所総会レポート」
- 「ワインが苦手な人のためのワインの選び方」
- 「お勧め書籍の紹介」
- 「法律コラム「相続人でなくても相続財産を受け取れる!?」
- 「WEBサイト&YouTubeのご紹介」
船橋事務所のご紹介
2024年5月に船橋事務所が開設し、早9ヵ月が過ぎました。本号では船橋事務所の様子をご紹介いたします。
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よろしければぜひご覧ください。
2025年事務所総会レポート
毎年恒例、年始最初の営業日に全事務所が集まる「事務所総会」が今年も開催されました。代表大澤から2025年の事務所の目標やテーマの発表があり、その後、所長からそれぞれの事務所の目標の話がありました。その他、各部門別の目標発表やコンプライアンス研修、新入所員の紹介が続きます。
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昼食は全員が楽しみしているビンゴ大会を行いました。コロナ禍等で総会中止の時期もありキャリーオーバーしているため景品が豪華で数も多く大盛り上がりでした。同時ビンゴのときはじゃんけん。代表・副代表・所長も平等にじゃんけんです。
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午後からは写真撮影を行いました。今年は千葉駅付近にある公園でも撮影しました。弁護士・スタッフ総勢40人以上での撮影は少々大変でしたが、カメラマンさんとも長いお付き合いなので、的確な指示をしていただき、無事に撮影を終えることができました。
打ち合わせ風景や弁護士個々の写真などを撮影し、終了は夕方遅くなってしまいましたが、手前味噌ではありますが、どれも良い写真が撮れたと思います。
この日撮影した写真は、随時ホームページやニュースレター等でお披露目できると思いますので、ぜひ探してみてください。
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過去のコラムは当事務所サイトのニュースレターバックナンバーをご覧ください。
当事務所ニューレターバックナンバー
ここ数年、様々な物価が上がっています。
ワイン価格も値上がりしているような気がします。
① 円安などの為替変動
② 国際情勢その他様々な原因による世界の物流の混乱
③ 原油価格の高騰
④ 地球温暖化によるワイン産地への影響
⑤ 中国などでのワイン需要の増加
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そこで、こんなときこそ安くておいしいワインを選びたいものです。
おすすめの白ワインの選び方
- ヨーロッパではなく南米や南アメリカのワインを選びましょう。南米や南アメリカのワインは安くておいしいものが多いです。
- ぶどう品種はソーヴィニヨン・ブランがおすすめです。価格によらず安定したおいしさがあります。他の品種もよいですが、あたりはずれのぶれが大きい印象です。
おすすめの赤ワインの選び方
- 同じく、ヨーロッパではなく南米や南アメリカのワインを選びましょう。南米や南アメリカのワインは安くておいしいものが多いです。
- ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンがおすすめです。「本格的なワイン」という味わいがします。
その他
- 残念ながらあまり口に合わないワインだった場合、ジュースやソーダで割ってみましょう。ぶどうジュースで割るという方法もあります。おいしくなります。
(文責 弁護士 大澤 一郎)
― 人生を元気で豊かにするお勧め書籍のご紹介 ― 『反省させると犯罪者になります』 岡本茂樹 著
弁護士の佐々木です。今回は、少し過激なタイトルの「反省させると犯罪者になります」という書籍をご紹介します。
悪いことをしたら反省をして、同じことを繰り返さないようにする。多くの人は幼少期からそう教えられてきたのではないでしょうか。しかし、受刑者の厚生支援を行ってきた著者は、反省「させる」ことは逆効果であり、最悪の場合は犯罪を起こさせてしまうといいます。
1. 反省させてはいけない
反省させる最も簡単な方法は、反省文を書かせることです。刑務所に限らず、学校や職場、裁判所でも用いられています。しかし、同じ過ちをしないと決意させ、「見ているからな」とプレッシャーをかけることは、本人が抱える問題に蓋をすることになります。自らを抑圧し、問題行動に拍車をかける結果となるのだそうです。
被害者の気持ちを考えさせることも、よくある指導のひとつです。それが大切なことであることに疑いはありませんが、多くの受刑者は、親を含めて他者に愛された経験に乏しく、自分を大切にすることができないといいます。自らを大切にできなければ、被害者の痛みを理解できるはずもない。無理やり反省させることが、悪影響をもたらすことは容易に想像がつきます。
2. 加害者の視点から考える
では、どうしたらよいのでしょうか。著者は、加害者の視点から考えることを提唱します。馬鹿にされたので相手を殴ってしまった、という場合は、被害者の気持ちを考えさせるのではなく、なぜ殴ってしまったかを本人の原点に遡って考えさせることが肝要なのだといいます。馬鹿にされてはいけない、弱いところを見せてはいけない、そうしなければ居場所がなくなる、誰も自分を認めてくれない、愛してくれない、でも本当は愛して欲しい。そうした心の中の負の感情を自覚したときに、自分の痛みを理解し、はじめて被害者の心にも痛みを感じるようになるのだそうです。
3. 立派であることを求めていませんか
以上の話に対し、子どもには愛情を注いでいるから大丈夫、とお考えになった方もいるかと思います。しかし、著者は、「一人で頑張れたね」「我慢できたね」と、立派な子に育てようとすることも、子どもを抑圧しかねないと警鐘を鳴らしています。
ありのままを受け入れてあげる。そのためには親もありのままで良い。
本書を手に取っていただければ、周りと自分に、少し優しくなれるかもしれません。
(文責 弁護士 佐々木 康之郎)
相続人でなくても相続財産を受け取れる!?~特別縁故者制度について説明します~
突然ですが、相続人でないと相続財産を受け取れないと思っていませんか?
実は、相続人がいないケースで、かつ生前故人と親密な関係を築いていた方であれば、相続財産を受け取れる可能性があります。これが特別縁故者制度です。
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1. 相続人でなくても相続財産を受け取れる!?特別縁故者制度
相続人でない方も、故人の相続財産の一部を受け取れる可能性があります。
具体的には、故人に相続人がいない場合、次のような方は相続財産を受け取れる可能性があります。
- 故人と同居して生活費や家事の分担をしていた方
- 故人の病気や介護が必要な状況で長期間のお世話をしていた方
- 故人と親密な関係を築いていた方
上記のように故人と特別の関係を築いていた方を特別縁故者といいます。
特別縁故者の場合は、家庭裁判所への申立てを行い、特別縁故者として認められることで残った相続財産の全部又は一部を受け取ることができます。
2. 特別縁故者が認められた具体的な事例
(1)定期的な交流、葬儀を行い相続財産の分与が認められた事例
次のような事例で、裁判所は故人の従兄を特別縁故者として認めて、相続財産3億7000万円のうち300万円の財産の分与を認めています。
- 生前、故人の代わりに、害虫駆除作業や建物の修理等を行う
- 民生委員や近隣と連絡を取り、緊急連絡先として連絡先を伝える
- 時々は生前の故人の安否の確認を行う
- 死亡時には遺体の発見に立ち会い,その遺体を引き取り,故人の葬儀も執り行った
(2)介護施設の相続財産の分与が認められた事例
次のような事例で、裁判所は介護施設(社会福祉法人)を特別縁故者として認めて、精算後残存する故人の相続財産の全部の分与を認めています。
- 故人は、知的障害及び身体障害を有しており、約35年間にわたって施設に入所
- 施設利用料が、生前の故人の介護の内容やその程度に比して安い金額であった
- その結果、故人の資産形成に大きく寄与した
3. まとめ
相続人でなくても特別縁故者の場合は、相続財産を受け取れる可能性があります。
相続人がおらず代わりに葬儀を執り行った、生前親密な関係を築いていたなど身近で同じような境遇の方がいらっしゃる場合はぜひ当事務所にご相談いただければと思います。
(文責 弁護士 辻 悠祐)
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