退職代行は非弁行為?

Vol.182
2024年07月号

ニュースレターをPDFで見る

目次
「退職代行は非弁行為?」
「名古屋事務所のご紹介(令和6年4月開設)」
「船橋事務所のご紹介(令和6年5月開設)」
「書籍のご紹介『木曜日にはココアを』」
「ワインが苦手な人のためのワインの選び方」

退職代行は非弁行為?

1 はじめに

2024年4月初めから、退職代行業者に依頼して退職をする新入社員が増えている、というニュースが大きく報道されました。退職の理由は「求人の際に掲載されていた条件と実際の条件が異なっていた」、「入社してみたら自身のやりたいことではないと気付いた」など様々でしょう。
もっとも、退職代行業務は、その内容次第で非弁行為に該当する可能性があります。

千葉事務所弁護士大竹裕也

2 非弁行為とは

非弁行為とは、「弁護士でない者が、報酬を得る目的で法律事務を行なったり紹介すること」をいい、弁護士法72条により禁止されています。

(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第72条
弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。

これに違反して非弁行為を行なうと、2年以下の懲役または300万円以下の罰金刑が科される可能性があります(弁護士法77条3号)。

3 退職代行業務と非弁行為の関係

退職代行には様々な業務内容が想定されます。以下、業務内容ごとに非弁行為との関係性を見ていきます。

(1)退職届の提出
退職代行業者が本人の代わりに退職届を提出するという限度であれば、本人の意思を代わりに伝えているにすぎず(法律用語で「使者」といいます)、非弁行為には当たらない可能性もあります。
(2)電話・メールなどの会社との窓口対応
こちらについても、退職代行業者が本人に代わって、退職の理由などを伝えるという限度であれば、非弁行為に当たらないかもしれません。
(3)未払いの賃金等の請求
未払いの賃金等の請求を退職代行業者が行なうことは、非弁行為と判断される可能性が高いでしょう。
(4)退職条件などに関する交渉
単に本人の意思を伝えるにとどまらず、退職に際して会社との間で労働条件などについて交渉をするとなると、非弁行為と判断されるおそれが極めて高いでしょう。

4 おわりに

退職代行業者がずさんな業務を行なってしまうと、非弁行為として違法となり、自身も巻き込まれてしまうリスクがあります。退職代行については、退職代行業者が法律を守ることはもちろんのこと、退職者も利用の有無を慎重に判断した方がよいでしょう。
悩んだら、まずは弁護士への相談をおすすめします。

(文責 弁護士 大竹 裕也


よつば総合法律事務所 名古屋事務所のご紹介

名古屋事務所所長の加藤です。
今回は令和6年4月に開設した名古屋事務所のご紹介を少しだけさせていただきます。

1.そもそも名古屋ってどんなところ?

名古屋は日本地図でいうとほぼど真ん中に位置し、東京から新幹線で
1時間40分の距離にあります。
名古屋城に代表されるように、愛知県は多くの武将を生み出した地域です。
(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が愛知県出身です)。
文化的には、美味しい食事が多いです。
有名どころでは、ひつまぶしや味噌煮込みうどん、味噌カツ、手羽先などです。

2.名古屋事務所の場所

名古屋事務所の場所はJR名古屋駅徒歩2分のところにある大名古屋ビルヂングの11階です。
事務所があるフロアにはビジネスラウンジがあり、ドリンクの提供もできますので名古屋にお越
しの方はぜひお気軽にお立ち寄りください。

3.名古屋事務所の取扱業務

名古屋事務所では、企業法務や相続・不動産を中心に、これまで柏事務所でも取り扱ってきた債務整理や交通事故を取り扱っていく予定です。
業務のオンライン化を進めるため、Zoom等でのご相談も承っておりますので、お気軽にお申し付けください。

4.最後に

事務所名の「よつば」は皆様を幸せにできるようにという想いが込められています。名古屋事務所でもその想いを実現できるように頑張ってまいりたいと思います。

(文責 弁護士 加藤 貴紀


よつば総合法律事務所 船橋事務所のご紹介

令和6年5月より、千葉県船橋市に新しい拠点(船橋事務所)を設立することになりました。弁護士は、柏事務所から前田と三井、千葉事務所から松本が、船橋事務所に異動する形で3名でスタートします。

船橋市は、人口が約64万人(令和6年5月現在)の千葉県第二の都市で、市川市や習志野市、浦安市などと合わせて「京葉エリア」と呼ばれる地域の中核都市です。これまでも、京葉エリアの企業様や個人のお客様からのお問い合わせを多くいただいておりましたが、船橋事務所を開設することで、より多くのお客様に当事務所をご利用いただきたいと考えております。

事務所の場所は、JR及び東武アーバンパークラインの船橋駅北口から徒歩3分の位置にある、KDX船橋ビルの6階になります。同ビルは船橋駅北口前に整備されているペデストリアンデッキと直結しており、また、同デッキを使わず1階を進めば雨を避けて行くことができる非常に便利なところにあります。

事務所の自慢は、相談室が4部屋あるのですが、それぞれの部屋に色の異なるアクセントクロスを使い、雰囲気の異なる部屋になっているところです。どのような色になっているのかは、ご来所いただいてのお楽しみです。是非とも多くの方にお越しいただきたいと考えております。

船橋事務所では、柏事務所や千葉事務所と同様に、企業法務のご相談や、交通事故、相続、不動産、債務整理などのご相談を広く扱って参ります。

今後も、地域の皆様のお役に立てるよう精進して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(文責 弁護士 前田 徹


― 人生を元気で豊かにするお勧め書籍のご紹介 ― 『木曜日にはココアを』 青山 美智子 (著)

今回の「人生を元気で豊かにするお勧めの書籍」は、弁護士米井舜一郎からご紹介します。

毎週木曜日にカフェに来る「ココアさん」

舞台は、静かな住宅街の隅にある「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」に、毎週木曜日に来店して、ホットココアを注文する「ココアさん」というお客様がいました。「ココアさん」は、ホットココアを片手に、いつも英文の手紙を書いたり読んだりしています。
しかし、ある木曜日の「ココアさん」はどこか様子が違いました。店員がホットココアを運んだ後もじっとうつむいていて、気づくと涙を流していました。その様子を見ていた店員は、「ココアさん」に駆け寄りたいと思いますが、店員とお客様の関係からはばかられます。店員は、どのようにして「ココアさん」を慰めるのでしょうか。

語り部が変わりながら進む物語

「木曜日にはココアを」は、12篇の物語から成り立っています。「ココアさん」と同じタイミングで「マーブル・カフェ」に来ていたお母さんの話、その息子さんが通う保育園の担任の先生の話、その先生の先輩保育士の話・・・・・・
一杯のホットココアから始まった物語は、場所、時間や語り部を変えながら進んでいきます。
そして、最終話で、舞台は始めの「マーブル・カフェ」に戻って来ます。

「お熱いので、お気をつけください。」

最終話の語り部は、1 話目に登場した「ココアさん」です。
「ココアさん」は誰かに宛てて手紙を書いています。いったい誰に対して、どのような手紙を書いているのでしょうか。ネタバレになってしまいますのでここでの言及は控えますが、最終話を読めば温かい気持ちになること間違いなしです。

おわりに

「木曜日にはココアを」は、人のつながりと温かさを感じられる素敵な一冊になっています。
もしよろしければ、ホットココアを片手にお手に取ってみてはいかがでしょうか。

(文責 弁護士 米井 舜一郎


~第85回 オーケースーパーで買ったマールボロの白ワイン~

過去のコラムは当事務所サイトのニュースレターバックナンバーをご覧ください。
当事務所ニューレターバックナンバー

柏駅の駅前にオーケースーパーができました。
前回のコラムでは、創業者飯田勧のお勧め品「デリ・ブティックワイン」(白)(税込515円)を紹介しました。

The Hills of Marlborough Sauvignon Blanc
今回もオーケースーパーで買った白ワインです。
「The Hills of Marlborough Sauvignon Blanc」(大体1000円位)です。ニュージーランド・マールボロのソーヴィニヨン・ブランは2000円~4000円と高いものが多いですが、オーケーストアのこのワインは安いです。しかも、果実のフルーティーさがしっかりと出ていてみずみずしい味わいです。今の時期にぴったりです。今まで知らなかったのですが、オーケーストアはワインには結構こだわりがあるようで、他のお店ではあまり見かけないようなワインも結構売っていました。色々買って試してみたいです。

ちなみに、オーケーストア初心者なので、おすすめ商品を調べてみました。

柏駅西口の近くには今までスーパーがなかったので、スーパーが増えてとてもよかったです。

【オーケースーパーのおすすめ】

  1. チェリートマトのマルゲリータピザ
  2. ロースかつ重
  3. 国産豚タン
  4. 本格パエリア3人前
  5. こだわりソース焼きそば

(文責 弁護士 大澤一郎