カウンセラーが知っておきたい法律のこと~離婚・借金・職場の問題~

開催日時:
2015年10月10日 9:30 〜 16:30
セミナー分類:
企業法務
主催:
一般社団法人日本産業カウンセラー協会 東関東支部
講師:
大澤 一郎 大澤 一郎のプロフィール
三井 伸容 三井 伸容のプロフィール

カウンセラーが知っておきたい法律のこと~離婚・借金・職場の問題~

セミナー報告

1 カウンセラー業務と法律問題総論

  • 本日の目的
  • カウンセラーに身近な法律問題について正確な知識の習得
  • 適切な専門家を紹介先として紹介する場合の基準の習得
  • ホームズとレイによるライフイベントストレス表
  • 自殺の原因
  • クライアントは話を共有したいのか,それとも問題を解決したいのか

2 カウンセラーが知っておきたい離婚・DVの法律問題

  • 離婚原因TOP3
  • 弁護士に離婚を相談する人の特徴
  • 事例紹介
  • 離婚問題を整理する二つの方法
  • 離婚に際して決めること
  • 離婚をするための手続について
  • 離婚に関する相談事例検討
  • DVの基礎知識
  • DV事例紹介
  • DV解決までの道のり

3 カウンセラーが知っておきたい借金と法律問題

  • こんな相談ありませんか?
  • よくある誤解
  • 知識の習得とリファ―の見極めポイントを学ぶことの重要性について
  • 借金の問題のつらさ・こわさの理解
  • 事例紹介
  • 借金の相談で押さえるべきポイント
  • 各債務整理方法について
    ①任意整理
    ②自己破産
    ③個人再生(民事再生)
  • リファ―のための見極めポイント
  • 相談事例検討

4 カウンセラーが知っておきたい会社と従業員との法律問題

  • こんな相談ありませんか?
  • 本講義の狙いについて
  • 知識の習得とリファ―の見極めポイントを学ぶことの重要性について
  • 従業員と会社との間の法律問題の基礎知識
  • リファーの見極めポイント
  • 相談事例検討

5 本日のまとめ

  • 離婚・DV・借金・職場の各問題について自信を持ってアドバイスしよう
  • 必要に応じて弁護士などの専門家を紹介先として紹介しよう

本セミナーに関連する質問と回答

Q 離婚問題を解決するにはどのような方法がありますか?
  • ①協議離婚、②調停離婚、③裁判離婚などがあります。

【解説】

  • ①協議離婚ができない場合、家庭裁判所に離婚調停を申立して解決が可能です。
  • ②調停離婚ができない場合、家庭裁判所に離婚訴訟を申立して解決が可能です。
  • 最終的には裁判所にて離婚の可否などが決まります。裁判所の判決で離婚する方法が③裁判離婚となります。
Q DV問題を解決するにはどのような方法がありますか?
  • 警察や配偶者暴力相談支援センターに相談する方法があります。
  • 裁判所に保護命令を申立する方法があります。
Q 借金問題を解決するにはどのような方法がありますか?
  • 弁護士が入って債務整理をする方法があります。
  • 債務整理には、①任意整理、②自己破産、③個人再生などの方法があります。

【解説】

  • ①任意整理は弁護士が業者と個別に分割払い等の条件を決めなおす方法です。
  • ②自己破産は裁判所に申立をして借金をゼロにする方法です。
  • ③個人再生は裁判所に申立をして借金総額を減らし、分割払いにする方法です。
Q 会社と従業員の問題を解決するにはどのような方法がありますか?
  • ①直接交渉、②役所への相談、③労働組合への相談、④弁護士への相談などの方法があります。

【解説】

  • ①直接交渉が可能な場合にはまずは直接交渉を試みましょう。
  • ①直接交渉が難しい場合、②役所への相談を試みましょう。まずは労働基準監督署などへのご相談をお勧めします。
  • 相談内容によっては、③労働組合、④弁護士への相談も選択肢となります。
  • 解雇されたことについての相談、残業代についての相談は弁護士への相談が望ましいことが多いです。

参考リンク