渡辺?渡邉?渡邊?

投稿日: 2018年02月23日

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投稿者: プロフィール

わたなべ

皆さん、こんにちは。
弁護士の渡邉です。
私の苗字「わたなべ」ですが、その「なべ」の表記には様々な漢字があります。
渡辺、渡邊、渡邉、渡部…その種類は、35種類以上あるとも言われております。

遺言の解釈

では、仮に、Aさんが、「渡邊太郎」さんに遺言によって、遺贈をしたいと考え、
私の遺産は、渡邉太郎さんに全て遺贈する
との遺言を作成した場合、渡邊太郎さんはAさんの財産を受け取れないのでしょうか?
最高裁(昭和58年3月18日 民集138号277頁)は

遺言の解釈にあたっては、遺言書の文言を形式的に判断するだけではなく、遺言者の真意を探究すべきものであり、遺言書が多数の条項からなる場合にそのうちの特定の条項を解釈するにあたつても、単に遺言書の中から当該条項のみを他から切り離して抽出しその文言を形式的に解釈するだけでは十分ではなく、遺言書の全記載との関連、遺言書作成当時の事情及び遺言者の置かれていた状況などを考慮して遺言者の真意を探究し当該条項の趣旨を確定すべきものであると解するのが相当である。

としています。

すなわち、遺言があった場合、その内容は文言だけを形式的に解釈するのではなく、様々な事情から遺言内容を解釈するのです。
例えば、Aさんの遺言に「近所の渡邊太郎さんには大変世話になったので、財産を渡す」等の記載があり、実際に渡邊太郎さんが近所に住んでおり、深いお付合いがあった等の事情があれば、Aさんの遺言内の「渡邉太郎」は「渡邊太郎」と解釈することになるということです。
近所に別の渡邉太郎さんがいたら大変ですね…

遺言はやはり法律家に相談してうえで作成した方が、余計な心配をしなくて済みますので、是非法律家にご相談ください。